第2話嫉妬

翌日、本を買いに外に出る。いつもこの道を走っているんだ。すると、柚杏と男子が楽しそうに会話してるところを見る。走っていったはずの足が止まる

「えっ!」

と思わず声が出る。

「なんで」

すると、柚杏の笑い声が聞こえる。楽しそう。でも、なんだか、嫌な気持ちになる。

「あっ!日向!」

と柚杏は私を見つけ、駆け寄ってく。可愛いな。でも、嫌な気持ちが勝ってしまう。

「一緒にいる男誰?」

と思わず言ってしまった。

「あぁ、弟だよ日向は見た事なかったもんね」

私はほっと安心した。一緒に居たのは弟だったなんて。

「日向はなにか用事?」

と実瑠が言う。

「私は本を買いに本屋さんへ」

と言うと、

「僕たちも本屋さんへ行くんだ!」

と実瑠は言う。

「じゃあ、一緒に行かない?」

と柚杏が提案する。本屋さんに向かう途中、小鳥遊空くんを見かけた。

「空くん?」

と私は声をかける。

「日向!」

と元気よく返事をする。

実瑠は

「空!今から本屋さん行くけど一緒にいかない?。」と提案する。

「いいよ!」

と快く返事する。そして、四人で本屋さんに向かった。

本屋さんに着くと、早速四人はバラバラになった。

私は、小説コーナーに向かった。空くんも一緒みたい。気になる本があるんだ。それは、

「星屑に見とれて」と言う本。あいうえお順で本が並んでる。えっとー。

「あった!」

それを手にしようとすると、空くんの手が触れた。

「ごっごめん」

「大丈夫だよ」

と空は言う。思わずドキドキしたけど、空くん相手だからか本気にはならなかった。

「やばい、僕好きになっちゃいそう」

と空は呟く。

「えっ!」

と思わず声が、出る。

「日向のこと好きになっちゃった」

そう言われ、私は顔が赤くなる。すると、実瑠と柚杏がやってきた。

「何イチャついてるの〜」

と実瑠が揶揄う。

「イチャついてません!」と思わず叫ぶ。楽しく柚杏が笑う。

「実瑠ったら揶揄わないの」

と柚杏が笑いながら言う。楽しい時間があっという間に過ぎ、空は暁色になる頃。本屋さんを出て近くの公園に行った。私と柚杏の2人きりになった。「楽しかったね!」と柚杏は可愛く言う私の心臓が跳ね、顔が赤くなる。

「うん、楽しかった!」

と照れながらも言う。

そして、柚杏と一緒に星を見に行くのであった。

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