笑顔に溺れて
青夏 水蓮
第1話私の恋
きっと、叶わない恋が叶うならーーーーーーーーー
私、花園日向は如月 柚杏という女の子に恋してる。私の見た目は、ピンク髪、黄色のピンをしていて、黄色の瞳をしている、女の子。一方、柚杏は黄緑髪、黒い瞳をしている女の子。柚杏とは幼なじみの関係なんだ。ラムネを二つ持ってる柚杏の、姿が私の瞳に映る。
「早くラムネ飲も?」
と柚杏の声がする。持っているラムネを私に渡してくれた。二人は、ラムネの蓋を開ける。ビー玉がカランと小さな音を立てて瓶の中に落ちた。柚杏のラムネがシュワシュワし、溢れてくる。
「うわぁ!」「きゃあ!」
柚杏は、急いでゴクゴクゴクと飲む。すると、
「あははっ!こぼれそうだったね!」
と可愛く笑う。その笑顔に釘付けになる。心臓が跳ね、身体が熱くなる。それが表情にでてしまい、
「顔赤いよ」
と言われてしまった。
「暑いからだよ」と言い訳を言う。
「そう?ならいいや」
と柚杏が返事する。
(違う、相手が柚杏だからドキドキするんだ)
そして、帰り道。私の影と柚杏の影が地面に映るのを見る。心の底では柚杏と一緒にいたい。そう思うと、恋してるんだと自覚する。
「日向!また会おうね!」
と可愛く柚杏が言う。その無自覚な笑顔にやられる。そのまま、笑顔に溺れていったらどうなるのか気になってしまった。
「またね!」
と手を振り柚杏が歩き出してくところを見る。なんだか、寂しいな。また明日、柚杏と会えるのに寂しさを感じる。どうしてなんだろう。そう思うと涙が頬をつたう。「あれ、なんで泣いてるんだろう」涙声になりながらも私は走り出した。
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