涙の行方

　涙の行方

　=============　ノンフィクションです　=============

　ライフライン、冬は高くつく。

　それは分かっているが、やはり電気代2万5千円強は、辛いなあ。

　ガス代も8千円超えてた。

　ガス代は、よく分からないが、40度にするとダメらしい。

　コンロは使わないし、お湯で食器洗いするのも止めたけど。ほぼ風呂で使うガス。

　追い炊きもなるべくしないようにしているけど。

　電気代は、台所の暖房費+仏間・居間のエアコン暖房。

　後者は、日中使わないようにはしている。

　母が亡くなった時は、灯籠を1ヶ月消す事がなかった。

　母の預金に依存していた私は無頓着だった。

『いつまでもあると思うな親と金』。そのまんまだ。

　財産分与で、『預かり金』で大赤字が出た為、配当は、かなり少なかった。

　予定していた多くの事は止めにした。

『悪魔の私』が囁く。

「あまり、節約しても意味ないよ。そこそこで良いじゃないか。」

『天使の私』が囁く。

「何としても、三回忌までは維持しなくちゃ。医療費も食費も嵩むけどね。長男の使命を忘れちゃいけないよ。」

　やっぱり、あの世に行っても、天国や極楽じゃないんだろうな。

　坊さんが言うには、『あの世の修行』もあるらしい。

　泣いてばかりもいられない。

　順番、順番。

　一日が早い。一週間が早い、1ヶ月が早い、1年が早い。

　来年のクリスマス、生きてるかなあ。

　私が『この世』に遺せるのは、文章だけ。

　それでも、サイトは『永久保存』はしてくれないかも。

　それでも、私は生きている。

　一日、一週間、1ヶ月、1年。

　今日は寒い。請求書見た後だけど、台所に暖房入れる私。

　また、『悪魔の私』と『天使の私』が喧嘩している。

「じんぐるべえ、じんぐるべえ。」母の歌声が聞こえる。

　―完―