第3話、ほのぼのな時間
前回のあらすじ
魔王軍を裏切り、赤子のルークと一緒にスレンランド村の外れの家に身を隠した。
アポロフェス
だが、魔力を使いすぎて倒れた。
その状態を救ってくれたのは
スレンランド村の住人の夫妻、
これからどうなるのか、
「……ここは?」
と起きるとまた、ベット………
「起きたか?
お前、大丈夫か?」
と男は俺に話す
まだ、回復しきれなかったのか
きついし、めまいが残る。
「あら?大丈夫かしら?」
「あ、はい、大丈夫です。」
俺は夫妻に言い、
立とうとした。
少しぐらつくが回復はした。
ルークのために………
「おい、お前、平気じゃないだろ?
倒れると困るから寝とけ、」
男は口を開く。
「大丈夫だ。自分の体ぐらい、確認できてる。
俺はたいじょ…………」
ドサッ、
俺はベットに横になった
なぜだ?いつもは回復が………できてるのに………
なんでだ?
「ここは、魔素濃度が低い。
魔素があそこより流れることは無いから………」
と男は俺に言った
そうか、ここは世界の外れで
魔力の回復が遅いんだ
「あぁ、そうか、」
俺は頷いた。
「それで、お前の魔力はどれくらいかはかかる。
だから、ルークと俺らを襲わないならここにいろ。」
と男は言った
俺は少し安堵した
あぁ、ここは俺みたいなのもいてもいいんだ
「ありがとう。人間………」
俺は男にそう言い張った
「あぁ名前言ってなかったね
俺はシックって言うんだ。」
と男は名を言った
「シック、そうか、
よろしく、俺はアポロフェスだ。」
と
「あぁ、よろしくな。アポロフェス」
とシックは俺に片方の手を出して、
「……俺のことはアポロでいい。
よろしくな、シック」
と俺は言い、握手した
「アポロ……」
「なんだ?シック」
「あの赤ん坊、守るんだろ?」
「あぁ、俺はルークを守らないと行けない子だ」
と俺はシックに告げた
シックはふっと息を吐き、
どこか安心したように
「……そうか、
じゃあ尚更、無理をするな。
お前は倒れたらあの子が泣くからな」
とシックは俺の肩に手を置いた
少し熱くなり
「……あぁ、泣くな。あいつは強い癖に
泣き虫なんだよ」
「赤ん坊なんだから、そんなもんだろ?」
「………そうか?俺は泣かんかったから知らない」
と俺はシックに言い。笑った
「というか、お前も十分、泣き虫じゃないのか?」
「はあ?別に俺は泣き虫なわけ――――」
言い返そうとした瞬間、
胸の奥がスっと痛んだ
……泣き虫―――かぁ
こんな、言葉、魔王城にいた時は言われなかったなぁ
「ふん、好きに呼べ、」
「はは、そうするさ、」
とシックは笑い、
部屋の外に向かおうとした
「ルークなら、奥の部屋にいる。
………行きたいのなら回復してからゆっくり来い。」
そう言いシックは扉を開けて部屋の外に向かう
「ルーク………」
俺は行けず、
部屋のベットに横になった
くそっ、なんで遅いんだよ
その日俺は夢を見た
とんでもない、悪夢だ
???「……なんで、私を残してあなたが生きてるの?」
とルークのお母さんが黒い空間に話す。
???「お前は、俺との息子を奪う上に悲劇を気取る。
呪いだ」
???「消えろよ!!」
???「気持ち悪い。」
「は、な、なんだ?」
夢?
こんな悪夢、俺は………見なかった。
しかも………涙も流さなかった………
俺はどうなっ……
「………」
「あら?起きたのね?」
とシックの妻がそっと俺に声をかける。
「なんだ?」
「私は………レーラ、シックの妻よ。」
レーラは俺の顔を見るように微笑んだ
「さっき、魘されていたわよ。
大丈夫かしら?」
とレーラは俺を覗き込み顔を見て言った
「夢だ………いや、悪夢だ」
なにかが突使えたような
あんな夢、考えてもなかったのに
あの時は涙も出なかった
「無理はしないでね。ルーク君も元気だからさ、」
なにかホッとしたような
「………そうか、ルークは………」
レーラは頷いた
「えぇ、」
動かないと
俺は力をかけて外に出かけようとするが
レーラが
「ダメよ、まだ、魔力が回復してないわ
動いても」
「くそっ」
俺は拳を出した
まだ、夢は残っている
あれもこれも
『私は魔王様、あなたに忠誠を誓います。
わたくしを仲間として』
『おい、下等生物!!動け!!』
『なに、反省している。
お前は………弱い』
魔王城を裏切ったので赤子と一緒に抗って生きていきます 秋のスケッチ @wakana23
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