第3話 シリウス星人に変身後

昨日の夜。双子座流星群のかけらを見て俺様はシリウス星人になった。

もちろん朝の歯磨き中、鏡にはいつもと

変わらない僕様が映ってる。

「なーんだ。見かけは変らないのか。」

イケメン男子の人間に変身したニャンコが横で同じく歯を磨きながら

「当たり前だろう。シリウス星人は

見かけは地球人と変わらないぞ。

ネットに出てるぞ。」

「そう、なのか。」

「そうだ。」

「じゃあ、中身だけが変身したのか?」

「そうだ。シリウス星人とは?

現実主義の合理派。無駄を嫌う性格だ。

まさに俺様だ。」

「それでいいじゃないか。

もしかしてニャンコのように

まつ毛の長いイケメン男子にでも変身したかったのか?」

「いや。そうじゃない。中身。

能力にあこがれた。

だからシリウス星人に変身したかった。」

「じゃあ、そのままでいいじゃないのか。」

「そうだな。」

俺様は歯を磨き終えて、リビングへ。

みんな出勤後で誰もいない。

朝食のパンと牛乳、バナナを手に部屋に戻る。

冬休みだ。自由にしたい。

12月27日、学校の講義もない。

去年はこの高校に入るための受験勉強で

気を抜く暇もなかった。

今年の冬休みぐらいは自分の好きなことに

自分の時間を使いたい。

横で牛乳をペロペロなめるように飲んでいる

人間に変身したニャンコが

「自分のために使う時間。いいんじゃないか。

それにお前はシリウス星人に変身したかったんだろう。

決断は早いはずだ。」

「そうだった。

やりたいことがたくさんある。」

ニャンコが真面目な人間な顔になる。

「しかし、欲張りすぎるな。

シリウスB星のように欲望が巨大化して

空虚になるぞ。暴走するぞ。

白色矮星じゃない。お前はシリウスA星人に

変身したんだろう。」

「そうだ。」

「シリウスA星人は太陽より強いぞ。

ニャン。」と言って猫の姿に戻りニャンコは

部屋を出て行った。

「俺様はシリウスA星人か。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る