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概要
お前に話したいことが、いっぱい作れるように。
季節、というものは、その足取りを止めてはくれない。
やっと見上げることが出来た時には、既に彩りは損なわれてしまっている。
足元に散らばった花弁を、一人踏みしめ――て。
そうしてやっと、前に進むしか術がない事を漸く自覚する。
戻ることなど、出来やしないのだから。
悴んだ指先を握りしめてやることが出来なかったことを、今になって後悔した。
(全十五話)(全十二節中の、四節目の話となります)
やっと見上げることが出来た時には、既に彩りは損なわれてしまっている。
足元に散らばった花弁を、一人踏みしめ――て。
そうしてやっと、前に進むしか術がない事を漸く自覚する。
戻ることなど、出来やしないのだから。
悴んだ指先を握りしめてやることが出来なかったことを、今になって後悔した。
(全十五話)(全十二節中の、四節目の話となります)
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