転生サキュバス少女、やっと精気を頂く。①

「お腹空いたぁ…もう限界…」


エロトラップダンジョンを完成させて、挑戦者を待つ看板を立ててから1週間も過ぎたのに

挑戦者が誰も来ないので、お腹の空きすぎで限界になっていた。神様が言ってたように腹が減っても死ぬことはないらしい、だけど力が湧き出てこなくて、ツライよぉぉ。


「ご主人様、大丈夫ですか?」

「なんで誰もダンジョンに入ってこないのかな…?」

「怪しいと思われてるとか?」

「なのかなー、ハァ…」


すると水晶に地下一階の中ボスから連絡がきた。


〚梨花ちゃん!人間の女の子が一人!ダンジョンに繋がる洞窟に入ってきたわよ!〛

「本当!」

〚映像を送るわ!〛


水晶に洞窟に仕掛けた魔導式小型カメラの映像が送られてきて

そこに映っていたのは冒険者だと思われるポニーテールの美少女だった。胸もそこそこある感じに見える。


「やっと挑戦者が来てくれたんだ!それもかなりの美少女!」

〚私のいる部屋まで来てくれたら地下一階の中ボスとして、たっぷり可愛がってあげるわね。〛

「頼むね!ああ、やっと待ちに待った精気が手にはいる!」


そんな精気を狙われているとも知らずにダンジョンに入ってきた当の美少女は攻略に自信満々だった。


「ふん、外の看板が変すぎてダンジョンの主がどんな奴か見当もつかないけど、攻略してきたダンジョンは数知れずのこのCランク冒険者のミア様に攻略出来ないダンジョンなんてないわ。今日もチャチャっと終わらせてやるんだから。」


流石はベテランというべきか、美少女冒険者は地下一階に入って、トラップ発動スイッチに気をつけながら歩いた。


「スイッチが丸わかりすぎ、誰がこんなのに引っかかるのよ。」


するとお次はゴブリンが出てきた。


「出たわね、ダンジョン魔物の定番、ゴブリン!かかってきなさい!」

「ヒャアッ!」


ゴブリンは向かってきて、持っていた刀で身体は全く傷つけずに彼女の服だけを切り刻み、上半身だけ下着姿にした。


「ゴブリンの割にやるわね、でも服が破れたごときじゃ、私は怯んだりは。」

「ヒャアッ。」


一仕事した顔をしたゴブリンは退散していった。


「えっ…?あれで終わりなの…?」


その拍子抜けしたせいか、半分まで来た所でトラップ発動のスイッチを押してしまう。


「まっまぁ、矢だろうが大穴に落ちる仕掛けだろうが巨大な鉄球が迫ってくるやつだろうが、望むところよ、かかってきなさい?これまで何度もかいくぐってきたんだから。」


だが次の瞬間、自身に溢れた彼女の顔は青ざめることになる、壁や床から現れたのは無数の影の手だった!


「まさかゴースト系の魔物!?でもこんなの見たことも!?ひゃっ!」


影の手の一つが彼女のお尻を撫でて感じた。それによりついにボス部屋にいるサキュバス少女の梨花に精気が送られた。


「きゃあああ♡精気凄く美味しい♡」

「よかったですね、ご主人様。」

「まだまだ足りない♡もっと欲しい♡もっとちょうだい♡」


梨花はあまりの精気の美味しさとお腹が溜まる感覚に目がハートになって涎が出まくっていた。


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