第4話 タケルの部屋
俺様は無限ループ人のタイム。
俺様に制限はない。自由だ。
姿もほら、この通り虫に変身できる。
『もしかして、この小さな虫の姿のまま
タケルの塾の教科書でつぶされてしまったら。俺様は消滅して、しまうのか?
それも悪くないか。
無限のループにも飽きた。』
「ドン」
タケルのカバンがタケルの部屋の机に
無造作に置かれた。
俺様は案の定、教科書に潰された。
虫のカラダはペラペラだ。
だが、想定内。
ペラペラのカラダでも消滅しない。
ふわりと空気を入れて虫のカラダが復活。
無限ループから逃れないか。
まあいい。
普通の人間達は俺様達、無限ループ人を
昔から神格化して来た。
不老不死を求めて3千里?
まあ、いたずら好きの無限ループ人が
時々、そんな人間達につきあって
神になりすます。
信仰は残るが、初めに始めた人間達は
とっくの昔に消滅している。
真実を知るものはいない。
「ドスン。バタン。」
タケルが部屋を出ていく。
俺様は何をしているんだろう。
タケルに何か期待でもしているのか。
無限ループ人の俺様が。
俺様は復活したカラダで
タケルの机に陣取る。
机の上にPCが。
エンターキー。
小さな虫のカラダで押す。
起動。
PCライトが光る。
無限ループ人の・・・
なんでここに無限ループ人のホームがあるんだ。
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