第2話 照良重工:新神奈川開発プロジェクトの企画書
【—新神奈川開発プロジェクト—】
企画企業:
参画企業:(順不同)
・
・アマツギグループ
・
・
・
・
・
・
・異常法学研究所
etc.
1. 企画立案経緯
一九七二年の終戦、その戦後三〇年を迎える二十一世紀に入るにあたって、戦前の遺産でもあり、前の戦後遺産である裏神奈川空間の開発を行うべきであるとする経緯がある。元々は、特殊法人 時空間因果律研究開発機構(
(中略)
結果とし、本企業が受注したのは戦後遺産の清算というよりも、ただ、神奈川の地を新たに開拓したいという企業的衝動に駆られたためである。国家のため、国民のため、国土のため、本企業、および、参画企業はあらゆる手を尽くし、貢献すべきである。
2.技術と計画
[照良重工式空間安定化装置]
本装置は本企業が主力とする製品である。用途として、不安定空間に中核オペレーター装置を中心とし、ハブ状に空間安定化鎮(しずめ)を設置することで効力を発揮する。
・中核オペレーター装置
完全照良重工製の装置であり、本製品の情報は機密に指定される。本装置は裏神奈川の中心部である伊勢原市に該当する地点に設置される。また、およそ三〇機設置すれば神奈川全域をカバーできると思われる。予備含め、六〇機の設置を検討している。
・空間安定化鎮:通称しずめ
本製品は空間の歪みなどを固定する装置である。参画企業との共同製作品であるものの、中核の重要部品は本企業製産である。効力は、平常運転でおよそ半径二.五キロメートルに及ぶ。そのため、最小で一五〇機、余裕を持って二〇〇機設置することを想定している。
[境界・亜空間路敷設計画]
本企業と
[裏神奈川安全圏大気循環・生成装置]
本企業、アマツギグループ、
3.管理と体制
本企画の最高責任は
(以下略)
4.企画における懸念材料
こちらは別紙参照
5.まとめ
裏神奈川と呼ばれる全域を【—新神奈川開発プロジェクト—】と、して開発する本企画は、二十一世紀を迎える新たなる日本に必要不可欠な企画である。また、別紙の【—新長野開発プロジェクト—】も同義である。
(中略)
改めて宣誓する。本企業、および、参画企業は国家のため、国民のため、国土のため、あらゆる手を尽くし、貢献する。
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