第2話 食べ物があるという幸せ

僕は少女からもらった食べ物を食べながら質問に答えていた。


『僕の年齢は何歳かって?長かったから数えてないよ』

:爵位はある?

:どこから来たの?

:司るのは何?

:使い魔契約ら始めて?

:何で契約しようって思ったの?

『爵位は...公爵だよ。オーバーロード級?って奴だねこの世界だと。司る罪は強欲と暴食。龍と蠅だよ。見たらわかるだろうけど』

『使い魔は初めてかなぁ、何故契約するかって言ったら食べ物があるからとしか言えないね』

:さっすが暴食

:可愛いねぇ

:ほっぺモッチモチだねぇ

:腕も細いのにぷにぷにだねぇ

:食べちゃいたい


こわいなーとか思いながら完食。


「あの、どれくらい強いか見たいのでモンスター倒しに行きませんか」

『いいよぉ〜』


契約主なんだから命令すればいいのにねぇ

という訳で戦闘だ。相手は...子鬼か、人間の成人以上の膂力と小柄故の機動力を兼ね備えてるから強いんだよね。遠距離から仕留めればいいだけなんだけど。


腕にパキパキという音と共に鱗を形成する。この鱗は硬質かつ鋭く、投擲用の刃だけのナイフみたいな感じにも出来る

腕を振るうとその勢いで鱗が子鬼達に降り注ぎ上半身を消し飛ばした。


んだけどもさ...威力高くなりすぎじゃない?僕が初めて龍種の末端の種族の死体を食べた時から使えてたけど、威力は普通の投げナイフ程度だったよね?途中から牽制技にもならないような攻撃だったよね?怖ぁ。絶対死体食い尽くしたせいじゃん


『うーむ、想像以上』

「わ、わぁ、すごい」

:オーバーキル

:OBK

:清々しいまでのオーバーキル

:オーバーロードだから?笑える

:笑うなカス

:コメントすんな殺すぞ


すっごいキレてやがる...というかこれあれだな?龍種関連で使えた技のうちの3つだけど多分龍種関連の技軒並み性能上がってるな?知略で公爵にまだ成り上がったのに力も公爵並になってるっぽいな?ラッキー

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