【詩集】白くない紙

何にでも値段をつける金持ち

人の命も買える気がしてる

何にでも値段をつける金持ち

人の気持ちも買える気がしてる

何にでも値段をつけてやろうと金持ち

オレの心の自由さえも買える気がしてる

自由って売りたくないなとオレ

何にでも値段をつけてやろうと金持ち

断り続けてもしつこく

オレの心とかオレの自由オレの気持ちにさえも

値段をつけてくる

売りたくないけどビンボなオレ

明日のハンバーガーとポテトのために

はした金で大切を切り売り

びた銭で命を量り売り

明日のハンバーガーとポテトのために

出来ればコーラも欲しいもんだ

と金持ちにセールストークしてしまう

腹が減っては戦にならぬ

明日のハンバーガーが欲しいから

オレはポテトのためにプライドを安売りする

特売のワゴンセール大決算

アァ腹減ったな

オレの命約三百円

ワンコインで多分お釣りがくるだろう