ディープラーニング

「えー、緊急事態です。さっきゲーム内であなたは呪われましたっていうメッセージが届いてからスマホの通知が鳴りやまなくなりました。ＳＮＳで同じメッセージ、『本ゲームをプレイしていただきありがとうございます。あなたは呪われました』というものが延々と届いています。メールにも同じものがきてます。これやばいゲームだったよ、ウイルス仕込んであるでしょ。とりあえず回線切って今ウイルスソフトでスキャンしているんですけど……ってまって。回線切ってるのになんでメッセージまだ届くん？意味わかんないんだけど」

　その時、インターホンを連打する音が響いた。

「うわっ！　なんだよこんな時に、つか何？インターホン連打されてるんだけど、これやばくない？不審者でしょ。警察呼ぶ？とりあえずどんなやつかだけでも確認しようか、ちょっと待ってて」

　椅子から立ち上がり遠ざかっていく足音。その少しあと。悲鳴が響き渡った。

　その数分後、配信されっぱなしだったマイクが機械音声のような声を拾った。

「あなたも、呪われました」