4 『日々是好述』の記事(2014年5月14日)
ドア・イン・ザ・フェイス・テクニックと変なおじさんの話
2014年5月14日
今日も一限から大学。だるすぎるー。
でも、心理学の講義でやった『ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック』の話は面白かった。
ドア・イン・ザ・フェイス・テクニックっていうのは、最初にあえて断られそうな重いお願いをして、そのあと本命の軽いお願いをするっていう話術? 交渉術?
日本語の『譲歩的要請法』の方が分かりやすいかな? たとえば、「3万貸して」って無茶ぶりして、断られたあとに「じゃあ、1万でもいいから」って譲歩したふりをするみたいなことね。
これやると、相手はお願いを断っちゃったっていう罪悪感を覚えた状態で、次のお願いをされることになるでしょ?
だから、いきなり「1万貸して」って頼んだ場合よりも、貸してくれる確率が上がるんだって。
で、このDITFテクニックで思い出したのは、子供の頃に会った変なおじさんのこと。
私が外を歩いてたら、見ず知らずのおじさんに、急に「釘をください」なんて言われたわけ。
「どこをどう見たら釘を持ってるように見えるんだろう」と思いつつ、私は「持ってないです」って答えた。
そしたら、おじさんは「それでいいです」って譲歩してきた。それっていうのは、私が作ったクッキーだった。
なんで私がクッキー(蒸しパンだったかも)を持っていたかっていうと、友達の家に遊びにいくところだったから。
その日は、ママンが「いつもお邪魔して迷惑をかけてるから」って言い出してね。それでせめてお菓子くらいは持参しようってことで、朝から二人でクッキーをこさえたのよ。
おじさんに釘をあげられなかったことを悪いとは思った。だけど、手土産用の大事なクッキーだったから、私は渡すのを断った。
でも、今考えると、釘なんて絶対断られそうなものを要求して、そのあとの本命のクッキーをもらいやすくするっていう作戦だったんだろうなー。見た目は普通のおじさんって感じだったけど、意外とずるがしこかったんだなぁ。
ちなみにこのおじさん、地元ではけっこう有名人だったっぽい。高校の時にこの話をしたら、他の市の子も会ったことがあるって言ってた。
中には、バレンタインのチョコをあげちゃったって子もいたんだって。いや、これはさすがに作り話かもしれんけど。
だけど、クッキーとかチョコだったから笑い話で済んだけど、もっと変なものをねだってきた可能性だってあるわけで。そう考えると、怖いなあって。
なので、みなさんも、DITFテクニックと変なおじさんには気をつけましょう。
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釘くれおじさんに関する情報 蟹場たらば @kanibataraba
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