003 ~世紀末救精主伝説その3~ 初めて会う家族
転生先は貞操逆転世界らしい(ナレーションでそう言っていた)
女神様が三択の能力をくれたが全く役に立っていない
まだチュートリアル中なので、どんな世界なのかはまだわからないが、とりあえず母さんがエロい(確信)
あの後、頭部を強打して数週間意識のなかった人間を揺らしてはいけません(意訳)とDrから叱責を受けた母親は、その日はしぶしぶながらも部屋を退出、実は面会謝絶だった所を無理に入室していたらしい。
俺に意識がある事が判明した結果、Drからはなるべく頭部を動かさないように、落ち着くまでは瞬きで返事をするようにと言われたのでそのようにする。と言われても強い頭痛は続いているので、あまり活発にしゃべりたいとも思わない。
日々は1時間ほどの診察・検査と30分ほどのほとんど母さんがしゃべるだけの会話、とは言っても、俺ができる範囲で笑みを浮かべたり、簡単に相槌を打つだけで未だに涙腺が決壊し続けているので、母さんが喜んでいるのはわかる。つーかどんだけ親不孝だったのだろう。
あとは点滴交換と清拭と下の世話で日々は過ぎていった、最初は嫌だったが現在は無の心境になっている。
「お待たせしました!オマタセシマシタ!お待たせしすぎて1週間。ゴッドがゴドゴドとやって参りました!ふむ、元気でやっておるかね」
今回も唐突に視界が消えて女神様が脳内にやってきた。
「急に口調がかわったのにびっくりですよ」
「威厳があった方がいいのかなってふと思ったからちょっと試してみたけどどう?」
「女神様の可愛い系の声で再生されてるんで、逆に違和感ですね」
というと、やっぱりそうだよね、じゃあ早速世紀末逆行転生について確認していこう!と今から友人と買い物にでも行きそうなテンションで説明を始めてきた。
そうして今まで思い出してきた記憶と重ねると、今の世の中というほどでもないが、おかれた状況についても少しずつ理解できて来た。折角なので現在の状況を5W1Hで纏めてみよう
Whenいつ :西暦1999年9月末(現在は10月初旬)
Whereどこ :
Whoだれ :俺(日置清十郎 中学3年生)
Whatどうして :偶然
Whyなぜ :女神に頼まれて
Howどうやって:女神パワーで
「なるほど、フィフティーがフィフティーンになったわけか」
「流石、親父ギャグは転生しても抜けないんですね」
「年取ると我慢が効かなくなるんですよ、それより説明を続けてください」
「わかりました、それでは・・・」
と、女神様が説明してくれたおかげで、貞操逆転についても少しづつ理解が深まってきた。
1961年の事故以降、男性の遺伝子機能低下により運動能力も低下しており、現在ではトップクラスの性差はほぼない所まで並んでいる。
現時点でも男性の数が少なく、今後割合が改善されるどころか悪化しそうな為、成人男性が大事に扱われる場面が増えており、進学率も低下し男性が社会で活躍する機会も徐々に減りつつあるようだ。
例えば陸上の世界記録も、男性部門は殆どが事故当時の記録から更新されていない。会社組織については事故以前に生まれた男性も未だ多く女性ばかりという事はないが、今後は当然の事ながら女性が増えていくと思われる。実際中間管理職は女性が大多数との事。
現在出産を担う20台男女の場合だが、婚姻契約を結んだ場合は殆どが女性が働き男性が家庭にいるスタイル。むしろ両性がいる家庭の方が圧倒的に少なく、母親が人工授精で産んだ子供を母親の両親と共に育てる場合が多い。
もっと言えば、現時点ではシングルマザーが3割、相性の良い女性同士2人組を作り、苗字と因子継承を行っている場合が2割を超えているらしい。
それもあって現代女性にとって男性と家庭を持つという事が一種のステータスとなっており、30代以下では肉食系女子というより野獣系女子からサバンナ草食系男子が逃げるという構図が出来上がっている。
こうやって少しずつこの世界の知識を蓄えながら女神様の2回目の会話から1週間ほどが過ぎ、Drからはリクライニングベッドで上半身をもち上げての会話に関しても許可が出た。そんなある日、面会時間開始直後、部屋の扉にノックがされる
「せいちゃ~ん、起きてる?」
「起きてるよ、どうぞ」
「ほらありす、入るわよ」
「う、うん。兄さん、失礼します」
今日の母さんのコートの下は白の薄手のタートルネックセーターに紺のデニムパンツだが、セーターの中に窮屈に押し込まれている胸のふくらみを見たら、今なら何でもできそうな気になる。
実際は立ち上がろうとしても泣いて止められるので下の処理を含め何にもできないのだが。
その後ろから、薄いチェック柄ブラウンのマフラーに濃いブラウンのハーフコート、その下は上下とも紺色の制服らしきものを着た少しつり目気味だがクリっとした大きい瞳の、ポニーテールを大きな青いリボンで纏めたお人形さんみたいに可愛い女の子が、母さんの後ろからおずおずと出てくる。
記憶はある、妹のありすだ。ここ2週間でさまざまな記憶がよみがえってきているが、歴史とか科学など、教科書的な知識は思い出せても、人間に関する記憶に関してはあまり思い出せてこない。というか、母さんとの記憶は思い出せても、妹に関しては
妹がいる
名前はありす
年は12歳、小学6年生
くらいしか思い出せなかった。多分実際に会わないと記憶のとっかかりが出てこないのか、急に全員を思い出すと記憶がパンクするからなのかそれ以外の理由なのかは不明。
しかしこんな可愛らしい子に対し、母親に対しての様なひどい言葉遣いをしていたとは考えたくもないが、とりあえず女神パワーとやらで過去の自分の言動に向き合う。
A:舌打ちをして立ち去るよう手で示す
B:睨みつけながら「くんな」
C:ため息をついて「つかれてるから寄るな」
最悪だ(2回目)
なので
D:「ありす、久しぶり」と笑みを浮かべながら答える、を選択。
「ありす、久しぶり。少し声がかすれてるけど気にしないで」
「!」
「ほら、お兄ちゃんに挨拶なさい」
「に!にいさん!」
と言って、嬉しさと戸惑いがない交ぜになった表情で俺と母さんを見比べる。大丈夫よ、ほら、お兄ちゃんの所に行ってらっしゃい。と母さんが言うと、恐る恐るといった感じで近づいてくる。
おいで、と呼ぶと以前の母さんと同様涙を流し、胸に縋り付いて静かに泣き始めた。見た感じ鼻からは何も出ていなかったので今回は大丈夫だろう。今回はこちらも体力的に余裕があるので、大きなリボンを撫でてあげると、何故か母さんも反対側に回って俺の胸に顔をうずめてきたので撫でる。
気が付くとありすは寝てしまったようなので、いまだに頭を俺の胸に預けている母さんと話しながら、ありすの頭をなでる。
すると母さんが物欲しげな顔をするのでそちらもなでる、そうしているうちにありすも目を覚ましたので、俺は2人から差し入れのイチゴを代わる代わる口に差し出されながら、ありすのとりとめのない話を聞きながら、妹との初対面は無事終了した。
じゃあまたねと言って、母さんはくびれた腰と形の良い尻を見せつけながらコートを羽織り、ありすはドアを閉める直前にちょこんと顔を出し、兄さん、また来ますねと満面の笑みを向けて扉を閉めた。エロい、可愛い。
母さん:巨乳年増枠、イメージは〇蜜
ありす:年下妹枠、イメージは橘さん
次の更新予定
貞操逆転SRPG! ~世紀末救精主伝説~ @Alain4416
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。貞操逆転SRPG! ~世紀末救精主伝説~の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます