第2話 トンネル
「狐坂トンネル」。そう呼ばれている。昼間でも薄暗い坂だ。歩くことも出来るが歩いている人などいない。初心者であれば怖いくらいの急カーブ。その上、坂道だ。
入社して暫くして、先輩の買ったばかりの軽バンに乗せてもらって会社の帰りドライブに行った。
そうだ、時間は20時くらいだったと思う。池や公園がある国際ホテルを横目にトンネルに入った。
しばらく冗談を言いながら。
トンネル中央あたりに、犬を連れた男?女?性別不明な人がいるようだ。20時にに狐坂のトンネル歩くか?と先輩と会話をした。
車のライトが、その人を照らした。
「でかい!」驚くほど背が高い。そして顔がムンクの叫びの様な大きな長い顔だ。
「わーっ」二人で叫びながら横を通りすぎた。
ただそれだけだ。
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