第3話 黒いマント

通勤先に北向不動尊がある。大通りは国道なので昼でも夜でも車の通りは多い。

会社から最寄り駅までは結構暗い。その途中にあるのが北向不動尊。

大通りから、参道が見える。

何かしら、参道をふと見る。黒いコート?マントを纏った男性?がくるくる回っていた。呆然と見ていたが、すぐさま通りすぎた。

「なんだろうな」と思いながらも足早に駅へ向かった。

途中、砂利が敷き詰めてある駐車場がある。タクシーが停まっていた。運転手がじっとこちらを見ている。なんか、気味が悪い。

駅までの直線通りに入った。郵便局の前を通りすぎた。

「リーン!リーン!」突然公衆電話がなりだした。あー嫌だ嫌だ。

駅にやっと着いた。人心地ついた。

駅で友人に会ったので、一緒に乗車した。

駅に着き、改札口へ向かう。その時だ、高齢の男性が一緒に居た友人に向かって

「だからダメだって言ったんだ!」と怒鳴られた。

変な日だ。

ただそれだけだ。

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