第三章 フランケンの就職事情

「よう、フランケン。最近どうしてる?」


「ドラキュラの旦那! 冬の間はコタツで冬眠することにしてるんすけど、今年はエサが足りなくて満腹状態にならないので、いまだ活躍中でっす」


「おまえ、夏になると『涼しくて助かる〜』って人気あるもんな。天然クーラー扱いで」


「複雑っすよ。旦那は今、献血センターの広報でしたよね?  調子はどうですか?」


「今日さ、『わたしの血はアメリカンよ〜』って女性が来たから『アメリカンなら倍プッシュで』って言ったら、『じゃあ、また今度』ってジュースだけタダ飲みされちまった」


「それ、普通に怖いっすよ。狼男と一緒にフォロー行きましょうか?」


「おう、ついでに来月の武道館ライブの予行練習でもしようぜ!」

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