第13話

 零編の最終話(正確には1話前)、


『未読 55 記憶の旅路』

https://kakuyomu.jp/works/16818792436771352361/episodes/822139837386687058


 で、行われることになった、零の魔力による記憶消去。

 ここ、それまでで一番悩みました。


 もちろん零に記憶消去された後、また二人が出会い”物語の力”でそれを取り戻す。

 と、いう展開の為にこうしたのですが、

 胸が押し潰されるような痛みに見舞われました。


 ずっと作品を応援してきてくれている大切な読者に、本当に申し訳ない気持ちだったからです。


───いや、これはヤバいよな⋯⋯。でも”物語を書く意味”というテーマなら、ここは避けて通れない⋯⋯。だけど⋯⋯。


 しかし───ここだったんです。



 自分が”読まれる意味”を知り───自由になれたのが。



 とある大切な読者の方から言われました。

 この記憶消去の回をアップした際に───


 ───よかったです。


 なぜ?


 そう思う中、その方はご感想の中でこう仰って下さいました。


 ───二人が出会ってから今まで関わった記憶だけなら問題ありません。きっと、また出会った時に”絆”を創っていけるから。



 この瞬間、一気に解けました。

 それまで自分の心を縛っていた呪いが、完全に。


 大げさかもしれないけど───悟り。


 そう言ってもいいぐらいの革命的衝撃。



 ───これが”読まれる”ということか!!!


 本当にこのご感想のお陰で、本心から★や評価が一切気にならなくなったんです。


 なぜなら、

 小説を書くという行為は、

 面白い小説を創るという行為は、


 ───★や評価とは無関係だと、

    心の底からハッキリ気付いたから。


 これを伝えたくて、このエッセイを書きました。

 なので、ここは少し詳しく伝えます。

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