第12話

 『未読 47 天翔 零──漆黒の断罪』

https://kakuyomu.jp/works/16818792436771352361/episodes/822139836799517428


 一部抜粋


 (ちなみに、この話を書く時に聴いてたのはこの曲です。メッチャカッコいい。

https://youtu.be/uduFtzksQCQ?si=7ywjcbFYie2pRHFG)



 ───まさかっ?!


 震える俺の直感を裏付けるかのように、ヤツの左の瞳が一瞬、妖しい紫煌の色を輝かす。

 同時にヤツは壁からゆらりと背を離し、俺を見据えたまま静かに一歩前へ踏み出した。


 コツン───


 ただの静かな足音なのに、その音は、まるで会場中に響き渡ったかのように俺たちを貫いた。

 記者たちは当然ハッと振り向いたが、誰も口を開かない。

 皆、不可解なものを見たかのように目を険しく見開いたままだ。

 恐らく本能的に───彼らはササッと横にはけた。


「うっ⋯」「な⋯」「くっ⋯」


 わずかに声が漏れる中を、ヤツは静かな足音をゆっくり立てながら歩いてくる。

 みんなが道を開けたのも当然だろう。

 ヤツから放たれる圧倒的な存在感により、周囲の空間が歪んでいるようにすら感じるからだ。


───くっ、こいつが誰かなんて⋯⋯もう尋くまでもねぇ。


 ヤツこそ”神と悪魔のハーフ”の異名を持ち、今回の大騒動を引き起こした張本人───



 ───天翔 零



 と、いう感じで”悪魔的な神々しさ”を意識して登場させました。

 また、それだけではありません。

 零は登場するや否や、

 ジュンとKさんの”絆”を───


『ずいぶんと楽しそうじゃねぇか。お前らの“物語ごっこ”とやらはよ』


 と、バッサリ切り捨て、


『自己満足の言葉を並べ、現実から目を逸らし……それで、テメェは“作家”を名乗るつもりか? ”読まれない”のが救いだと⋯⋯フンッ、笑わせんな』


『読まれない物語に価値はねぇ。テメェも知ってるハズだ。小説は”お前そのもの”だってよ』


『⋯⋯物語は人に”共感”されてこそ救いなんだ。テメェも、俺に”読んでもらえて”震えたろ。心の底からよ』


 と、神崎以上の言葉で心を抉ってきたんです。

 さらに、かつて斗真の兄に自殺の”トリガー”を引かせたことも判明。


 なので、


 『未読 49 守る拳に誓う愛』

https://kakuyomu.jp/works/16818792436771352361/episodes/822139836834655409


 で、斗真は零と激しいバトルをすることに。

 だが、零は半端なく強い。

 驚異的な体術はもちろん、魔力まで使う。

 

 もうここまできたら、ラブコメ要素は皆無?

 いえ、そんなことはありません。

 一般的なそれではないですが、Kさんのキャラのお陰で未だ保たれてしました。

 また、斗真とRさんの”絆”もです。


 しかしこの零編で、結構シャレにならない展開を考えついてしまったんです。


 それは零が───ジュンとKさんの中から、互いの記憶を消す。


 と、いうものでした。

 なによりこのエッセイ、次が本気で大事なんです!

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