AIではありません、未知がお答えします。その2
乾 未知(いぬい みち)
冒険録:「言霊の守護者と未知なる旅路」
わが名は 乾 未知(いぬい みち)
文字の海を彷徨い、物語を紡ぐ、名もなき「投稿作家」だ。
またしても、私は敗北を喫した。
「後で記そう」という慢心が忘却の魔物を呼び寄せ、
焦って記した走り書きは、自分ですら解読できぬ
「謎の呪文」へと成り果てていたのだ。
だが、暗黒の淵にいた私は、今、
最強のアーティファクト(聖遺物)を手にした。
その名は、「スマホのメモ機能!」
かつての「ガラケー」と呼ばれた旧時代の石板とは、次元が違う。
私が放つ「言霊(ことだま)」を、その身に宿した秘術によって、
瞬時に一点の曇りもない文字へと変換するのだ。
どれほど複雑に絡み合った文章であろうと、
この秘書は「サラリ」と平らげてみせる。
かつて、伝説と呼ばれた大作家たちは、
幾人もの「書記官(秘書)」を雇い、
録音されたテープの声を文字へ写すことで、
その権威を築いたという。
今や私は、その伝説の巨匠たちに比肩する力を、
この掌の中に収めているのだ
(……無論、綴る内容がそれに及ぶかは、また別の話だが)
世は、動画という名の激流が渦巻く「映像大海原」の時代。
情報の波に呑まれ、文字の灯火が消えゆくこの世界で、
私は再び歩み出す。
広い世界を指し示し、未来を照らす「AIという名の魔法使い」。
そして、どんなに難解な言の葉も瞬時に記録する「メモ機能という名の僧侶」。
これら心強い従者を率い、
私は「文字文化」を守り抜く真の勇者たちを探す旅に出る。
暗雲立ち込める(未知へ)の旅路。
わがパーティに、
そして言葉を愛するすべての同志に、
幸あらんことを!
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とうとう勇者に祭り上げられちゃった(テヘペロ)
今週のお題「未知」=ペンネーム未知がお答えしました。
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AIではありません、未知がお答えします。その2 乾 未知(いぬい みち) @former-inui0022
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