第2話…ドアの向こうには、何がある?

ドアの向こうには、何がある?


一歩、足を踏み入れた瞬間――


温かい空気のような存在に包まれ、

ものすごい速さで移動していた。


まるで…

誰かに導かれるように……。


やがて、温かい存在がスピードを落とし、止まった。


降ろされた空間は、まだ白い。


目の前には、水色のドアがあり、青い取っ手が光っていた。


勇気を出してドアを開け、一歩踏み入れると――


目の前に広がったのは、

木漏れ日が差す森だった。


風が木々の間を揺らし、

葉のざわめきが耳に届く。


草の匂いが鼻をくすぐり、

遠くで鳥の鳴き声が響く。


白い空間とはまったく違う、

生きた世界が広がっていた。

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