商店街でお買い物
昼食後、私達は街へ出た。
ひと度商店街へ足を踏み入れれば
人々の話し声や店の呼び込み
大道芸人や楽器演奏などの路上パフォーマンス
屋台や露店もあり、とても賑やかだった。
「さっきお昼あんなに食べたのに…」
神様から食欲の権化へと
ジョブチェンジしている2人は
屋台グルメを楽しむことを忘れない。
うまうま言いながら、あちこちの店を見て回るが
なかなかお目当ての物は見つからなかった。
何件目かのお店を見ていると
通信球から声がした。
「カオリさん、カオリさん、聞こえますか?レオです」
……こんな感じなんだ。
音がなるとか光るとかじゃなくて
いきなり声なんだ。
こりゃちょっとビビるよね。
マナーモードとかできなさそうだし。
「こちらカオリ、聞こえております。どうぞ」
「?あ、はい。例の件ですが、今夜、夕食を一緒にどうか。という話になりまして、いかがでしょうか?」
ついうっかりトランシーバー的な受け答えを
してしまい、キョトンとさせてしまった。
「素晴らしい提案だな」
「是非、ご一緒させて頂くと伝えてちょうだい」
おかしい。
聞かれたのは私だったはずなのに
なぜこいつらが答えるのか。
絶対メシ食いたいだけだろ。
とはいえ、私にも特に異論はない。
「分かりました。どうすればいいですか?」
「お時間になりましたら、お泊りの宿までお迎えに上がります。夕方頃になると思いますので、ご準備をお願いします」
「はい、夕方ですね?お待ちしています」
そうして声は聞こえなくなった。
…うん。
通信球、やっぱり改良の余地ありだね。
さて、夕方までまだ少し時間があるし
もうちょっとぶらぶらしようかな。
もちろん、当初の目的の物も探しつつ歩いていると
露店で売られている
可愛らしいぬいぐるみが目についた。
「わぁ、カワイイ」
何とはなしに呟くと
久しぶりに言ってなかったシリーズが発動した。
「そういえば言ってなかったが、俺達を呼び出すための依り代は、最初の人形に限らず、人型のものであれば何でもイケるぞ」
「え!そうなの!?アレじゃなきゃダメなのかと思ってた」
「確かに今の依り代は、私達の体の一部を媒体にして創った物だから、これが1番力を発揮できるのは間違いないんだけど、別にそれじゃなきゃダメってことはないわよ」
「そうだったんだ…動物のぬいぐるみとかは?」
「やったことねぇな」
「獣人っぽくなるのかしらね?」
…見たい。
うさ耳のヴェールと、ネコ耳のヴィータとか。
萌えしかない。
「却下だ。せめてあっちにしろ」
ヴィータが指さしたのは、これまた可愛らしい
オマージュされた天使と悪魔の人形。
これはいいんだ。
基準がよく分からん。
でもこれはこれで見てみたい。
というわけで、天使と悪魔をお買い上げ。
早速宿に戻り、新しい依り代を試そう!
仮面orサングラスという目的は未達成だが
それはまた明日にでも。
そう思い、宿への帰路についた私の耳に
懐かしい音が聞こえてきた。
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