ゴブリンが街中に出た日

そして、僕は好奇心からか。

穴が空いている。渋谷方面に行こうと思った。


だって、地震が起きた直後に大きな穴が空いているなんて

気になるじゃないか


僕は、電車で渋谷駅に向かった

そして、穴を見に行こうと、向かうと

何かが歩いているのが見えた。


最初は何かわからなかったが

どんどん、近づいていくと


「ギャッ!ギャッ!ギャッ!」

何やら、騒ぎ声が聞こえてきた。


緑色の、人型の生物。


僕は、息をのんだ。


だって、この世界に存在してはいけない生物。

目には殺意を浮かべていた

ゴブリンがいたのだった。

僕は、一目散に走り出した。


すると、ゴブリンは、僕を追ってくる。


街中から必死に逃げていった。


どうやら、町の人も、ゴブリンがいることに気づいたらしく、

逃げていく。


僕は、逃げることに成功した。


僕は、なぜ、ゴブリンがいるのか考えた。


大きな穴を好奇心で、見に行ったらゴブリンがいた。

つまり、大きな穴は、異世界につながっているのではないか。


僕は、そのことに気づき、興奮と恐怖が入り混じった。


あんな危険な生物がいる世界とこの世界がつながっているなんて、

考えたくもない。




これは、大変なことになったぞと思った。


僕は、ビルの階段を上り、身を隠した。


僕がライトノベルで、見たことがある

ゴブリンが街中をうろうろしている。


なんとか、倒そうと思えば、倒せるのかもしれないが

僕は、怖くて倒そうとも思えなくなってきた。


時間が過ぎていき、異常事態が発生したことを

知らせる連絡が来たからなのか。


ヘリコプターがやってきた。


自衛隊のヘリコプターだ。


そして、ビルの屋上にヘリコプターが止まる。


僕はこれで、自衛隊の人が何とかやってくれるのではと期待した。


僕は、ビルの陰から、こっそり道路を見ると

ゴブリンが人間を襲っているところを見てしまった。


どうやら、逃げ遅れた人が、ゴブリンに刃物で刺されて

しまって、血が大量に出ている。

もう助からないだろう


僕は、恐怖で足が震えた。

日本がこんなことになるとは思わなかった。

今まで、平穏に暮らしていたのに、

昨日の地震が起きてから、何かがおかしいと違和感があったが

まさか、ゴブリンが街中をあるいているなんて、思いもしなかった。


こんなことになるなら、好奇心で大きな穴を見に行く必要もなかったと思った。


スマホで、状況を確認するために、ニュースを見ると


「異常事態が発生しました。渋谷周辺で、地球外生命体を発見、

街の人を襲っているとの情報が入りました。」


どうやら、全国に伝わっているらしい。


「なにやら、緑色で、手に刃物を持っている 人型の生物ですね。

これは、ゴブリンではないでしょうか」ニュースキャスターが言った。


その通り、ゴブリンである。


「どういうことでしょう、昨日の地震に続き、異常事態が発生しています。

渋谷付近の皆さんは早急に避難してください」


僕がいるところは、大きな穴が空いた場所の、500mのところである。

なんとかここから離れて、家に帰らないといけない。


僕は、ビルから、急いで外に出て、

駅に向かった。


1kmぐらい歩き、駅に着く。


駅にいる人たちも何やら騒がしい。


異常事態に気づいているみたいだ。


「早く電車来なさいよ」駅員に詰めかけている女の人がいた。


駅員さんも困った表情をしていた。


電車が来て、予定通り僕たちは乗った。


電車に乗ることができて僕はほっとしていた。


これに乗れなかったら、次の電車はもう来ないかもしれないからだ。


そして、最寄り駅について、

急いで、家に帰る。


「お母さん大変なことになった。」



「どうしたの」とお母さんが言った。

「あれだよ。ゴブリンが街中にいたんだ」

「ゴブリンって、なんのこと」お母さんが言った。


 

「あれでだよ、ライトノベルでよく出てくるゴブリンだよ」

「ライトノベル、お母さんは見たことないからわからないわよ」

「とにかく、危険なモンスターが街中に現れたんだよ。」

「そうなの」


 僕は、急いでリビングにあるテレビをつけた。


ニュースキャスターが、現場の映像を見て、コメントしているようだった。


「街中で、魔物によって、人々が襲われています。

 危険な状況です。全国各地で起きていると思われます。

 自衛隊が出てきて、対処に向かっているようです。」

 という情報が出てきた。



「 たしかに、あれは見たことない生物だね」とお母さんが言った。

 「でしょ、魔物が街中にいるんだよ。どうしよう、俺たちの家にも来るかもしれない」

「自衛隊が何とかしてくれないと」


 そして、僕は色々と情報をネットで集めていた。


 どうやら、ゴブリンを倒そうとした人がいて、

 ゴブリンを倒したら、ステータスが出てきてレベルが上がったらしい。


 他にも、そんな報告があった。


 まさか、ステータスが出てくるということは、

 ゲームの世界みたいだと思った。


 それから、日本各地、10個の地点で、魔物が発生しているらしい。


 それも、大きな穴から出てきているということは、

 大きな穴が関連していることはほぼ、確定である。


 そして、自衛隊が駆けつけて、今、武器で対処している。

 それも、上手くいっているらしい。


 僕は、そのことを知って少し安心した。



 自衛隊が、ゴブリンに向かって、銃を向けて発砲している映像が

 インターネット上に流れていて、

 ゴブリンは血を流して、倒れていた。


 銃で、ゴブリンを倒すことができて

 よかったと思った。


 銃が効かないとなったら、どうすればいいかわからないからだ。


 ネットの情報だと、渋谷でゴブリンが100体近く、

 大きな穴から出てきていて、自衛隊が 30体近く

 すでに倒してあるということだった。


 このままいけば、残滅してくれるだろう。


 僕は、この世界が今後どうなっていくのか

 不安が残った。



 夜11時を回り、

 ゴブリンを100体、渋谷では残滅できたことを

 発表したのを聞いた。


 僕は、危険がなくなったので、寝ることにした。


 次の日、僕は朝早く起きて、テレビを見た。


大臣が報道陣に発言していたようで


日本各地で起こった、異常事態は

自衛隊によって、解決したようだった。


どの地方でも、ゴブリンが100体近く出ていたようで、

 それも、大きな穴から出てきたらしい。

それを自衛隊が銃で倒して、残滅することができた。


大きな穴が、こっちとは違う世界につながっているのではないかを

調べるために、近日中に、自衛隊を派遣して調べるようだ。


この世界はどうなってしまうのだろう。


 テレビの報道では、大きな穴についてと、魔物についての話題が上がった。

 まるで、異世界のモンスターが、こちらの世界に来たみたいだと

 あるコメンテーターが言った。


 学校は、緊急事態で、今日は休みとなっている。

 僕は、ゴブリンを見て、恐怖を感じていた。

 だって、普通に、人を積極的に襲う生物は、怖い。

 それに、ネットでは、大きな穴はダンジョンではないかと噂をされていたり、

 異世界に繋がっていると憶測が飛んでいる。


 

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