もしかしたら自分にも起こりえるかもしれない恐怖。
- ★★★ Excellent!!!
まず、読了後の感想として、とても素晴らしい作品である。のひと言に尽きます。
一万字とは思えないほど、読み応えのある内容になっています。
物語の冒頭では、主人公の異質さや気持ち悪さが目立ちますが、話が進んでいくにつれて、どんどんホラー感が増していきます。
そしてなにより面白いのが、幾重にも張り巡らされた伏線。
余計な描写をとことんまで排除した、読みやすい短文と、個性豊かな心情描写は、読み手の心を掴んで離しません。
ラストに向かって、どんどん増していく恐怖のボルテージ。そして、回収されていく伏線。
一度読了した後、もう一度読み返したくなる作品です。
映画化したら、もっと怖くて、不気味で、見応えのあるものになるでしょう。
脚本家さん、監督さん、映画化お願いします!
――ブン
――ブン
――ブン
おや?
どうやら通知音が鳴っているようです。
いったい誰から連絡がきたのでしょうか……。
かくにんして、ま、……す、