もしかしたら自分にも起こりえるかもしれない恐怖。

まず、読了後の感想として、とても素晴らしい作品である。のひと言に尽きます。

一万字とは思えないほど、読み応えのある内容になっています。

物語の冒頭では、主人公の異質さや気持ち悪さが目立ちますが、話が進んでいくにつれて、どんどんホラー感が増していきます。

そしてなにより面白いのが、幾重にも張り巡らされた伏線。

余計な描写をとことんまで排除した、読みやすい短文と、個性豊かな心情描写は、読み手の心を掴んで離しません。

ラストに向かって、どんどん増していく恐怖のボルテージ。そして、回収されていく伏線。

一度読了した後、もう一度読み返したくなる作品です。

映画化したら、もっと怖くて、不気味で、見応えのあるものになるでしょう。

脚本家さん、監督さん、映画化お願いします!


――ブン
 ――ブン
  ――ブン

おや?

どうやら通知音が鳴っているようです。

いったい誰から連絡がきたのでしょうか……。

かくにんして、ま、……す、

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