第二話 転生者の裏の顔とは、、、?

プルル、プルル、プルルルル、


おっと、ちょうどきたか、、、、



ガチャ。


「ハンス・クレイマー君かね?」


「ここに。」


「至急、宰相用の政務室に来てくれた。10分以内でだ。」


「了解しました。ハーバー・フォルゲン宰相閣下。」


「むず痒いな。我が参謀である君に宰相閣下と呼ばれるのは。」

「それじゃあ。 あとこれは内密事項だ。できるだけ、人目につかないように頼む。」


まあ、こういう事だ。


そう、私は表は社長。裏は宰相の参謀なのだー!


と、いう事で。


まず、宮殿への秘密の入り口である A-55駐車場に入り、

エレベータ内にて特殊な鍵を使えば、、、、


なんと、 宮殿地下の秘密駐車場 へ行けるのだ、、、、


素晴らしい!薄々感じてたけどやっぱり皇帝一族はロマン派だな!

趣味が合いそうだ!

エレベーターで宮殿まで登って宰相用の政務室の扉前まで来たら、、、


チャイムを鳴らせば、、宰相閣下が待っていると!


「すまないね。どうぞ入ってくれ。」


「いえいえ、とんでもないですよ。ところでご用件は?」


「それがだな。もうすぐ大戦争が始まるのは知っているだろう?」


「閣下。流石にまだ始まっていると決まったわけでは、、、、、、、」


「まあ、君と僕の仲じゃないか。そんなことより。

帝国にとってとても重大なことが起きている。」


「なんですか?もっともそれ以上に特に重大そうな事はないとおもいますが、」


「それは手厳しい。重大な事とはな、戦争だ。」


「はい?」

「もう一度、おしゃってくれませんか?」


「戦争だ。戦争が始まる。」


????????????????????????????????????

え?特に戦争が始まる要因なんてない気がするけどな、、、


「ウィーン公爵の長男とプロイセン公爵家の次男がブルガリア摂政国の

サヴォイアでの親善外交中に暗殺された。」


「え、、、、、宰相閣下としては、、、、、、」


「ああ、戦争だな。」


「ちょっと待てください!? 我が国は未だ総力戦に耐えられる下地

                     は完成していません!」


「君なら分かるだろう。こうなってしまっては、止められないと。」

「まあ、こういってはなんだが、人気のある二人が

暗殺されたお陰で民衆の戦意は非常に高い。」

「そのせいで普段は戦争を忌避してるくせに、

戦争!戦争!って叫ばれて戦争をしないと弱腰と罵られるし、

戦争で勝っても戦後、戦争をしなければよかった!と批判される。」

「本当に、政治家としては踏んだり蹴ったりだよ。全く。ハハハ」

「と、言う事で詰まるところ戦争自体は遂行可能だ。」

「しかし、軍備と戦意は万全でも

     政治面でおいては全く準備は完了していない。」

「私の力量不足かな。ハハ」


いやいや、待てよ!ダメじゃん!せめて、、、

「では、それらが整うまで、、、、、」


「しかし、うちの諜報部は優秀でな。

フランス帝国の諜報機関である情報収集室(SCI)が主犯であることを特定してしまったんだよ。 」

「よって、各機関に通達しておく。TWE(帝国の為の総力戦)計画の実行を。」

「午後8時ほどに御前会議を開くから用意をしとけ。」



、、、、、、、優秀すぎる! くそっ!

あれじゃん! 最強主人公の「あれ?俺また何かやっちゃいました?」

じゃん! リアルだとクソ迷惑なんだが!?


まあ、仕方がない。

「かしこまりました。」




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2025年12月23日 00:00

なんか違う欧州情勢は複雑怪奇! @zoroa-

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