第4話 お母さん達の出張と1日配信(上)
ふぅ、今日の活動も終わったから久しぶりにテレビでも見ようかな・・・
「と、その前に・・・」
さくりぃ先生ことボクのお兄ちゃんはまだフリーズしている。
すっごく悪戯が効いていた。・・・もうボク、いっそのこと女装しようかな?
「はっ!!翠里が女装をしようかなと考えている!!」
「もうお兄ちゃんのことボクもシスコン先生って呼ぼうかな?」
「いいけど」
「やっぱりやめよう」
女装・・・楽しそうだけど周りにバレたら怖いな・・・あ、そういえば
「お兄ちゃん、あのことはどうするの?」
「あのこと?」
「ボクでえっちなことの練習をするのかって話」
それを言ったらお兄ちゃんの顔が少し赤くなった気がしたけれど・・・
「翠里は俺にえっちな事をして欲しいのか?」
質問を質問で返され・・・あれぇ?今、お兄ちゃn・・・
そこでボクの意識は途切れた
「んぅ〜・・・」
「起きたか」
「・・・お兄ちゃんだ〜・・・え!?お兄ちゃん!?なんでここにいるの!?」
「忘れたのか?」
「忘れた?ん〜・・・あ!!」
思い出した瞬間ボクの顔は熱くなった
「気を失った時の翠里の顔は最高だった☆」
「わぁぁぁぁ忘れてぇぇぇぇ!!」
そんな事をしていると部屋にお母さんがやってきた
「あら、仲良しね」
「あれぇ!?部屋の鍵閉めてたよねぇ!?」
「あ、ごめん水飲みに行って戻ってきてから閉めてない」
「お兄ちゃん!?何してるの!?」
またお仕置きしようかな・・・
「頼むからそれだけはやめてくれぇ!!」
「翔、腕の怪我どうしたの?」
「あ、えっと、その・・・」
お兄ちゃんが言い淀んだけどもういいや、正直に話ちゃおう
「お兄ちゃんがボクの特技を引きこもりって言ったからカッターナイフで
お仕置きしたの」
「なるほどね・・・確かに翠里の特技はそうだけどこれは自業自得ね」
「母さんは何か用があるからこの部屋に来たんじゃないのか?」
「そうそう、その事なんだけれどお母さんとお父さん、仕事の都合で海外に行くことになったの。それでついてくるかここにいるかは2人次第だけどどうする?」
「ボクはどっちにしても学校に行く気は今はないから家にいるよ」
「俺は高校のこととか絵師のこともあるからな・・・ここに翠里と一緒に残る」
「そう、わかったわ。翔、翠里とイチャイチャするのはいいけど翠里はまだ
中学生なんだから気をつけてね。」
「んぅ?お母さんはボクのこと女の子だと思ってるの?」
「いいえ、翔は男子高校生という肩書きの獣なの、翠里は女の子みたいにかわいいんだから気をつけてね」
なるほど・・・
「うん!!気をつけるね!!」
「おい母さん、翠里、俺を変態扱いしないでくれ」
「んぅ?お兄ちゃんは変態さんでしょ?」
「ん〜?翔はシスコンさくりぃだから、ね?」
・・・あれ?それってお兄ちゃんが配信で言われてたことだよね
「お母さんは2人を応援しているからね」
「「どっちの意味!?」」
ボクとお兄ちゃんは同時に言った
そして久しぶりに家族全員で食べた晩御飯はいじめを受ける前よりも美味しく感じた
そして次の日
「お兄ちゃん起きてー、配信するよー」
「・・・おう」
【【小翠みずなとさくりぃ先生の雑談配信】】
小翠みずな/さくりぃ先生
チャンネル登録者 4,861人
視聴者 94,819人
#小翠みずな#さくりぃ先生#コラボ
「こんちわ〜!!昨日親が両方とも海外主張にいくと言ったので家に残ると答えた
小翠みずなで〜す!!」
「みんなおはよう、昨日みずなのかわいい姿を目に焼き付けてお母さんとみずなに
変態呼ばわりされた哀れなシスコンさくりぃです。」
【親にもみずなちゃんにも変態と言われはさくりぃww】
【どうも今すぐこの2人にスパチャを・・・なんなら企業に誘いたいVtuberです】
【低:どうもスパチャという言葉の意味すら理解できない低知能ニキです】
【なんか低知能ニキの上のコメントにやばいやつが】
【真:どうも、この2人のリアルの親と】
【忠:この2人のリア親とさくりぃを助けに行った時に一緒にいた】
【母:友達さんと昨日出張に行くと2人に伝えた母親で〜す☆】
【説:どうも、ばか低知能ニキへの解説役、説明ニキです】
【2人のリアルの知り合いまたは母と低、説コンビさんとどっかの企業のVtuber】
【面白いことになりそうだな】
【↑同意】
【でもスパチャはしたいんだよな〜】
「スパチャか・・・確定申告が面倒だから企業に入ってから考える」
お兄ちゃんそんなこと考えてたんだ・・・
「思ったんだけどさ、僕たちで新しいグループを創れば・・・」
「それだぁぁぁぁ!!」
【それだぁぁぁ!!】
【低:足しカニ】
【説:低がおかしくなった】
【母:それいいわね】
【真:いい考えじゃん】
【忠:いいなそれ】
【マジかぁ】
【マジでするの?】
「・・・俺、確定申告が面倒って言ったはず
た罪として新グループを創ろう〜!!」
「な!?俺のカメラをいつの間に!?」
起こしに行ったときにね
「朝だよ」
「ま、まさかあの時に!?」
「正解!!」
【あの時?】
【母:きっと配信するために起こしに行ったんだと思うの】
【忠:こいつら朝ご飯って食べたのか?】
【真:あのさくりぃが朝ご飯を食べるとでも?】
【↑さくりぃさんは朝ごはん抜き】
【低:Vtuberか〜羨ましい〜】
【説:オーディションの条件によっては入れるかもね】
【どっかのV:多分、低知能ニキさんの場合は特殊な事務所じゃないと無理かも】
【ていうか創るとしても名前はどうすんの?】
「・・・母さんまさかもう海外出張か?」
お兄ちゃんがお母さんに聞いてるけど
朝ごはんは作り置きかな
【母:YES、今はもう飛行機】
【何時に出たんすか?】
【母:3時過ぎに】
【真:今日はどれぐらい配信するんだ?】
「俺は今日、オールで配信する」
お兄ちゃん本気で言ってるの?
【忠:だが、みずなちゃんはオールをすると健康と肌に悪いから夜は絶対に寝ろよ】
【なんかおかんみたいなこと言ってる】
【母:くっ、先に言われた】
【忠:ふははは、どうだこれが美容に気を使う姉を持つ者の力だぁ】
【引用かよww】
【真:説さん説さん、低さんにオールの意味教えたら?】
【説:低さんオールの意味わかる?】
【低:わかんにゃい】
【説:オールっていうのは24時間起き続ける事だよ】
【低:ありがと】
【考:事務所ができれば母みずコンビ、低説コンビと真忠さくりぃ、みずさくりぃのコンビができそう】
【どっかのV:↑天才か?】
【考:いや、凡才だ】
【真:待て、低説コンビではなく低説考ではないか?】
【確かに】
【↑同意】
【毎回何かに同意している同意ニキもいるぞ】
「なぜか毎回コメント欄も賑やかになってきてるね」
「ここのメンバーの一部を事務所に入れて仕事をおしt・・ん"ん"、手伝って貰えば面倒なことから逃げられる!!」
「先生?欲望が溢れてるよ?《もう一回お仕置き必要?》」
【なんかみずなちゃんの心を読める人いたら読んでくれ】
【確かにさっきもう1つ聞こえた気がする】
「気のせいだよ」
【説:自分そろそろ仕事なんで落ちます】
【考:僕もそろそろ出勤しないとなんでまた昼と夕方に】
【母:私は今日ずっといるよ】
【真:俺らも今日ずっといるよな】
【忠:おう!!】
【ヤバい奴らがいるぞ】
【今日はオールだな】
【1日配信って言ってるけどプログラムどうするの?】
【確かにな】
「まずは朝ご飯を食べてって言いたいところだが俺は朝ごはん食べないしみずなは
もう朝ご飯食べてるし・・・まあこれが終わったらみずなが家事をしている間
俺はお絵描きタイム!!」
「それでそのあとはお昼ご飯を食べてゲームをしてボクがお菓子作りをしてその間に先生は新しいVtuber事務所の応募内容と会社情報、あとは資金調達をコネでも
なんでも使って集めてくれたらいいよ」
「真と忠もするよな?」
【真:何事にも挑戦だー!!】
【忠:お前らは俺を殺す気か?】
「YES!!」
「あ、あはは・・・」
今日はきっとすごく疲れそうだな・・・
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