第2話 初配信!!
朝ご飯を食べて部屋に戻ってきたら早速、配信の準備をした
親はボクがリビングに来た事をびっくりしてたけどボクには楽しみがあったから
気にしなかった。
「それにしてもお兄ちゃんすごいな〜」
「ちなみにこいつの名前は小翠みずなって名前だからな」
「はーい」
「よし、準備はできたようだな」
「うん」
「俺は部屋で見てるから」
「わかった、それじゃあ」
「鍵を閉め忘れるなよ」
「分かってるよ」
「昨日閉め忘れてただろ」
「・・・そこはノーコメントで」
「はあ、まあ頑張れ」
お兄ちゃんが部屋から出てボクは鍵を閉めた事を確認してっと・・・よし配信しよう
PCの動画撮影用カメラとアプリを起動してライブ配信になった事を確認したら
「こんちわ〜小翠みずな、今日から配信やっていきま〜す!!」
【お、新人だ】
【アバターの描き方がさくりぃ先生に似てる】
【どうもさくりぃ本人です。この子は私が描きました】
【うわ、本人降臨】
【さくりぃ先生とこの子どういう関係?】
【どうなんだろう】
【あの応援コメントすらまともに見ない先生がアバターの依頼は受けないでしょ】
「みんなこれからよろしく!!水の精霊小翠みずな今日から配信やっていきます」
【よろしく!!】
【よろ〜】
【よろしく】
「じゃあ早速だけど今日は雑談して行こうと思います!!」
【初手ライブ配信で雑談ってすげぇな】
【基本、自分自身の説明とかファンクラブとかの名前決めだし】
【きっと慣れてないんだろ】
「ボクへの質問募集するからコメントで送ってね】
【さくりぃ先生との関係】
【好きな食べ物】
【特技】
【さくりぃ先生とどういう関係?】
【中学生?】
【性別は?】
【↑女だろ】
【さくりぃ先生との関係】
【さくりぃ先生はどうして依頼を受けたんですか?】
【↑先生本人への質問は別のとこでどうぞ】
「さくりぃ先生との関係が多いね、さくりぃ先生とはリアルで兄弟です!!」
【マジで!!】
【本気で言ってんの?】
【あの先生だよ?嘘は通用しないよ?】
【すげぇ】
【どうせ嘘でしょw w】
「こうなるとは思っていたからな、スタンバっててよかったぜ」
「あれ、お兄ちゃん?鍵閉めてたよね?」
「開けた」
【開けたw w】
【いやまだだ、まだ本人とは決まってない】
【↑信じたくない人がいる】
【まあ、本人と決めるには決定的な証拠にはならないな】
「じゃあ追い打ちをかけてやろう。え〜とこれとこれとこれでいいか」
「何するつもり?」
「はいまず俺の代表作1、2、3号と今描いてる新作」
【新作は投稿されてないから本人とはわからん】
「まあそういうな・・・ほい、投稿したから確認してみな」
【マジじゃん】
【これで本人と分かったな】
【マジか〜】
「わかったならいいんだ」
「じゃあそろそろ他の質問に行こう!!」
「お前の性別聞かれてるな」
「ボクは男の子だよ」
【お、僕っ娘か】
【かわいい嘘だな】
【嘘でしょ、この子の声が女の子にしか思えないのは私だけ?】
【↑俺も同意】
【マジで女の子にしか思えない】
「お兄ちゃん、なんでボク毎回疑われるの?」
「現実味がないから」
「あると思うんだけど・・・」
「まず、今ネット世界の絵師の中のトップをいくさくりぃと兄弟ということ、これはお前の友達が『俺は有名人と兄弟なんだぜ』って言われてるようなもので兄の俺からしてもお前の声は女子の声にしか聞こえない」
「話はわかるけどボク引きこもりだから友達いない・・・」
「ごめんごめんうっかり」
「もうお兄ちゃん嫌い!!」
「グハッ」
【みずなちゃんかわいい】
【もう女の子って事でいいや】
【あれ?さくりぃ先生ってシスコン?】
【嫌いって言われて撃沈してるからそうじゃない?】
【↑さくりぃ先生シスコン発覚】
「みんなに女の子って認識されてるからもういいや」
これはもう諦めよう
「 」
【お、投げたぞ】
【投げたな】
【相変わらずさくりぃ先生は死んでるな】
「じゃあお兄ちゃんはほっといて次の質問行こっか」
【ほっとかれたシスコンさくりぃ先生】
【年齢!!】
【中学生?】
【好きな食べ物】
ちょっと視聴者さん達と遊ぼう
「ボクは中学生だよ!!好きな食べ物はいなり寿司で年齢は・・・女の子にそんなこと聞くのは失礼じゃない?」
「 」
【女の子として活動することに決めやがったww】
【くっ、裏を取られた】
【意地悪みずなちゃん】
【か、賢い】
【いや、だがしかししっかり聞いていればわかる】
【なるほど中学生ってとこか】
【つまり今12歳〜15歳までのどこかって事か】
【じゃあ声から考えてみよう】
【声から推測するに12歳か13歳だと思う】
【確かに14歳とかから自然にこんな声出せないよな】
【よし、みずなちゃんは12歳か13歳のどっちか】
「正解は12歳でした〜・・・ってバラしちゃった」
「よ、ようやく治った」
【さくりぃ先生復活】
【みずなちゃんは天然ドジ?】
【クイズ出してヒント言いまくる系じゃ?】
【↑確かに】
「みずなは女の子として扱ってもらうことにしたのか」
「否定しても効かないってことがわかったからもう諦めた」
「なるほどな、まぁ実際ワンピースとか似合いそうだがな」
「えっ!?」
「よし、ちょっと今度出かけるときに服屋寄って試着させまくるか」
「・・・お兄ちゃんはボクに本気で嫌われたいのかな?」
「すんませんでした」
「よろしい♪」
【兄のシスコンにとって特に辛いのは妹に嫌われること】
【僕っ娘みずなちゃんがかわいい】
【シスコン兄のさくりぃ先生を説教する僕っ娘みずなちゃん・・・良い】
【↑何かに目覚めた者が】
【質問の続きまだ〜?】
「そうだった、じゃあ次は・・・」
「特技でいいと思う」
「特技・・・わかんない」
引きこもってたからやっぱりわかんないや
「・・・引きこもるのは得意だr」
それはそうだけどそれを言っちゃったらね・・・うん
「ちょっとお兄ちゃんは後でボクがお仕置きしてあげる♡」
「今回ばかりは本気でやばいかも」
【みずなちゃんのお仕置きってどんなのだろう】
【まさか!!兄妹愛!?】
【あの鉄壁さくりぃ先生がそれはない】
「いやマジでやばいんだこれが」
「カッターナイフか日本刀か包丁、選ばせてあげる」
おすすめはカッターナイフだよって言いたい
「確実に殺されるぅぅぅぅ」
【悲報 さくりぃ先生、みずなちゃんに殺される!?】
【これぞ自業自得】
【シスコンさくりぃ先生、死因みずなちゃんに喧嘩を売る】
【面白いなこれ】
【物騒だが面白いのは同意】
【日本刀がある家って珍しいな】
【カッターナイフが1番怪我しないからいいと思う】
視聴者さん残念、それはすっごく痛い道になるよ
「確かに、じゃあカッターで」
「お兄ちゃん、もう後戻りはできないからね」
【みずなちゃん際どいこと言ってる】
【確かに言ってることは際どい】
【だが本当の心はやばい、マジでやばい】
【どこが?カッターナイフのどこがヤバいの?1番重症にならないじゃん】
【サイコパスならわかる】
【あっ(察し)】
【あっ(やられたことある)】
【すまん、どういうことかわからん】
【↑同じく】
【これがどういうことか、それはみずなちゃんが日本刀か包丁かカッターナイフを
選択肢に入れていたことに関係する。日本刀と包丁は殺傷能力が高く殺人事件でも
使われているがカッターナイフは自傷行為などに多く使われており殺傷能力自体は
低い、つまりみずなちゃんはカッターナイフを選ばせ最大まで痛めつけるってこと】
【ああああああああ】
【↑提案者が発狂してる】
【怪我を最小限まで抑えるべく提案した結果がサイコパスにとっては最高の案だったとは思いもしなかったんだろう、哀れ哀れ】
「じゃあお兄ちゃん、始めようね」
「あ、終わた」
「いっぱいお兄ちゃんをいたぶってあげる」
「どうにかこの状況を打破せねば・・・」
「無駄だよ、もうこの部屋の鍵は閉めたからね」
【さくりぃ先生を助けないと】
【現在進行形で配信中】
【それだぁぁぁぁぁぁ】
「お、おい、まだ配信中だから今はやめようぜ」
そう言えばそうだった
「・・・じゃあ配信切っちゃえばいいよね」
「さくりぃ人生終了宣言発令」
【自業自得からこうなるとは】
【みずなちゃんの地雷がわかった】
〈〈配信は終了しました〉〉
【さくりぃ先生詰み】
【これは一流の将棋指しでも無理だな】
【なんなら最強の殺し屋でもあのみずなちゃんには勝てない】
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