概要
「始まりを覚えている者へ」
世界は、ゆっくりと終わっていった。
誰かが間違えたからではない。
正しいと思われた選択が、少しずつ重なっただけだった。
朝は来て、息はできて、それでも胸の奥にだけ、言葉にできない違和感が残る。
生きているはずなのに、世界からはじき出されている気がする。
生き残った者ほど、その重さを知ってしまう。
かつて信じられていた神話は、今では名前だけの空白になった。
守られるはずだった世界は、静かに崩れ、誰にも止められなかった。
それでも、人は歩いてしまう。
理由も、希望も、もうはっきりしないまま。
これは、救いの物語ではない。
滅びへ向かうと知りながら、それでも進んでしまった者たちの記録だ。
始まりを覚えているからこそ、終わりを見届けなければならなかった。
始まりから、滅びへ。
その最後の一歩を、あなたは共に踏み出す。
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