第4話



   今は、primary school でも英語が必修科目やが、旧世代はjunior high school からでした。  小学校は elementary school とも言う。と思う。 英語は生半可ですが、語学全般が得手がよく、そう不得意でもない。

 英語の翻訳は、university ages に称揚された。 「流麗な訳文」とか英語の先生が褒める。 やはり英文学の先生だから?文芸のセンスはあるのだろうし、正当な評価をしやすい立場でもあろうか。


 英語の原書、全部 English の本というのも、高校のころに夏休みにEAポーの「黄金虫」という推理小説の短い冊子を読む宿題があって、それが最初やった。


 大学のころにはそれなりにいろんな原書を読む機会も多くて、ドイツ語の原書までテキストに買いました。「モーツァルトの手紙」という本。 何となく印象に残っている。 他には英語の副読本というのか、「ステンカラージン」という本を買った。 これは船乗りが遭難して行方不明になり、死んだと思われていたのだが、生き延びていて帰還…ところが奥さんはほかの人と再婚してしまっていた、というハナシ。


 これは作者がテニスンという”桂冠詩人”だった。 こういう称号があるのも初めて知った。

 卒業の研究に、原書を一冊訳してレジュメを作り、感想をまとめるというのを選択したので、そのために、大辞典を繙きつつ、1年近く部屋に籠って翻訳ばかりしていて、だいぶ英語が上達した。


 翻訳というのは、いろいろと余徳があり、内容やら慣用句やらをそのまま覚えこみやすくなる効果がある。


 すっかり失念している英語の trivial な detail が、時々に折に触れて不意に意識の表層に浮かび上がる刹那がある…およそ accident なんやが、夜に見る nightmare でも、無意味なようで意味がある、と、これは Sigmmnt Freud の発見した事実で、どういうことにでもバタフライ効果的な因果関係がないとは言い切れない。

 日ごろからマザーテレサさんの金言とかを座右の銘にして、 Sustainable に生活しなければ、と思います。


 なんだか内容空疎なのでもうちょっと付け加えると、「英語で書く」というのは、未経験であるが、ハードルが高いという感じはある。 native でも、バイリンガルでも、感覚はわからないですが、通訳やら翻訳が自由自在にできるとは限らないし、自分も日本語で小説とかどうにか書けるようになったのも最近。 読み書きをひたすら積み重ねてきて幾星霜…の末なので、一朝一夕に英語で小説は大変そう。 が、大江健三郎さんなどは若い頃から国際派を目指して翻訳体で執筆なさっていたらしい。

安部公房さん、三島由紀夫、川端康成、そういう国際的に評価されている作家にはだいたい専属の?紹介者、翻訳家がいる。 サイデンスッテカー、Dキーンさんなど。今の朝ドラの小泉八雲は、相当に優秀な偉い人だったみたいで、東大教授までしていたらしい。 もともとどういう経緯で日本に来たかは知らないが? 「kwaidan」以外の、日本趣味のエッセイなどあったら読みたいと思う。





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