第2話 ⁇

「は?妖怪憑き、?」

「うん!」

「それって、小さい頃に憑かれる奴なんじゃ、」

「そうなんだよ、おかしいんだ。」



男がさっきのおちゃらけた声色から真面目な声色に変える。

でも、すぐにおちゃらけた声色に戻して話し出す。



「ま、どうでもいいや。時間大丈夫?」



男に言われて、リビングに置かれた時計を見る。

今の時刻は7時半。

俺のの通っている高校は遠い。だから間に合わせる為いつも家から出るのは7時40分なのだ。

つまり今から10分後、俺は家から出なければならない。



「時間が!」

「うん、ないね〜」



男は座りながら急いで準備する颯斗を応援する。

そんな応援をわずわらしく思いながら、なんとか準備を終わらせ、朝ごはんをかきこみ慌ただしく靴を履いて扉を開ける。



「いってきます!」

「いってきまぁーす」



玄関の扉を閉めて、少し乱暴に自転車を動かす。

自転車に少し乗って通学路を走って落ち着いた颯斗がいつのまにか後ろに乗っていた男に話しかける。



「なぁ、お前ってなに?」

「んー、なんだと思う?」



すぐ答えてくれない男にイライラしながらも、自転車を漕いで学校を目指す。

俺と男の前に、3台の車が現れる。

車は道を塞いでおり、俺がが迂回しようと自転車から降りた時だった。



「やぁ、佐々木颯斗くん。」



突然自分の名前を呼ばれ、びくりと反応する。

そして、恐る恐る後ろを振りかえる。



「そんな怖がらないで、俺達は君達を保護するだけだよ」



そこで俺の意識は途絶えた。



















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妖怪憑きになった俺が学園で生き残るには。 るー @QWESD

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