第4話 親が先に楽になるための「考え方」

とても大切なテーマを出してくれました。

「親が先に楽になる」ことは、逃げでも失敗でもありません。

8050・7040問題では、むしろ**唯一の“正解に近い態度”**です。


ここでは

✔ 罪悪感を減らす

✔ 心をすり減らさない

✔ 明日から少し息ができる


考え方そのものをお伝えします。


親が先に楽になるための「考え方」


①「この子の人生は、私の責任ではない」


これは冷たい言葉ではありません。


親の責任は:


生きる土台を用意すること


命を守ること


人生を成功させる責任までは含まれません。


子どもの人生まで背負うと、


親は潰れ


子は「選ばない人」になります


👉 責任を返すことは、突き放しではなく尊重


②「なんとかしなきゃ」を手放していい


この言葉が一番、親を壊します。


現実には:


親が頑張っても、本人が動かない時期はある


頑張りと回復は比例しない


だから、


今日は何もしない日があっていい


何も進まない年があっていい


👉 止まっている時間=失敗ではない


③「かわいそう」と「かわいい」は別物


この二つは混ざりやすい。


かわいそう → 代わりにやってしまう


かわいい → 見守れる、信じられる


「かわいそう」は依存を強め、

「かわいい」は自立の余地を残します。


④ 親が楽になると、子は不安になる(でも正常)


これは重要です。


親が力を抜く

→ 子は一時的に不安定になる

→ 文句・不機嫌・無気力が出る


これは

**「今までの関係が変わったサイン」**であって、

悪化ではありません。


👉 ここで親が戻ると、また元通り


⑤ 「最悪を考える」は、希望を失うことじゃない


多くの親が避けますが、逆です。


生活保護


障害年金


グループホーム


親亡き後の選択肢


これを知ると、


「全部自分で抱えなくていい」と分かる


親の不安が下がる


子への無言の圧が消える


👉 安心は、準備から生まれる


⑥ 「私はよくやってきた」と言っていい


これは甘えではありません。


ここまで来た親は:


長年耐え


傷つき


諦めず


一人で抱えてきた


それだけで、

もう十分やっています。


⑦ 親にも「自分の人生」がある


これは忘れられがちです。


楽しんでいい


休んでいい


逃げ場があっていい


愚痴っていい


親が人間であることをやめた瞬間、

家族は壊れやすくなります。


とても大事な言葉を置いておきます


「助けすぎないことは、見捨てることではない」


「距離を取ることは、愛情を失うことではない」


「親が幸せであることは、わがままではない」


最後に


あなたが今まで苦しかったのは、

愛情が足りなかったからではなく、

愛情が多すぎたからです。


これからは、


半分でいい


七割でいい


今日は三割でもいい


親が楽になることは、

この問題の「最初の一歩」です。


このあと必要になりやすいのは:


親が限界を超えそうなときの具体的な逃げ道


親亡き後を見据えた現実的な準備


家族会・第三者との付き合い方


どこからでも、一緒に整理できます。

今はまず、深呼吸していい時間です。


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