第2話 親ができる「現実的に意味のある関わり方」

わかりました。

8050・7040問題で**「親ができる、現実的に意味のある関わり方」**を

感情論ではなく、実際に効果が出やすい順でお伝えします。


これは「優しい」「厳しい」の話ではありません。

**親子が共倒れしないための“戦略”**です。


親ができる「現実的に意味のある関わり方」


① まず「安心」を壊さない(最優先)


引きこもり状態の人は

外の世界=失敗・否定・恥

という認知になっています。


親ができるのはこれだけです👇


否定しない


詰めない


比較しない


OKな声かけ例


「今日はどうだった?」


「しんどかったら無理しなくていい」


「困ったら一緒に考えよう」


※「頑張れ」はNGなことが多い


② 親の役割を「生活の全部」から一段引く


いきなり突き放すのは逆効果です。

“段階的に”親の手を減らします。


例:


洗濯 → 本人に任せる(やり方は1回だけ教える)


食事 → 決まった時間に用意、それ以外は対応しない


役所・病院 → 予約は親、同行は本人


ポイント:


「できない」と言っても代わりにやらない


失敗させることも支援


③ 「小さすぎる成功体験」を一緒に作る


社会復帰ではなく、生活復帰が先です。


例:


ゴミ出し


コンビニに一緒に行く


週1回、5分だけ散歩


役所の書類を一緒に読む


できたら必ず言葉にする:


「ちゃんとできてたね」


「昨日より楽そうだった」


※結果より「行動したこと」を評価


④ お金は「条件付き・見える化」


無条件支援は依存を強めます。


現実的なやり方:


生活費は親が管理


小遣いは用途を決める


スマホ代・ネット代は「家のルール」として扱う


言い方:


「自立の練習として決めたい」


「責めてるんじゃなくて準備だよ」


※金銭=自立訓練の道具


⑤ 親が“外”とつながる(本人じゃなく親が先)


本人が拒否してもOKです。


親が先に:


ひきこもり地域支援センター


家族会


精神保健福祉センター


社会福祉協議会


効果:


親の視野が広がる


感情が落ち着く


次の一手が見える


👉 親の安心は、必ず子に伝染します


⑥ 「医療・支援」は“生活の一部”として差し出す


説得しない。論破しない。


NG:


「病院行きなさい」


「カウンセリング受けなさい」


OK:


「最近眠れてる?」


「体の調子、気になるな」


「一度話聞いてもらうだけでもいいかもね」


※「治す場所」ではなく

「楽になる場所」として提示


⑦ 親が「最悪の想定」を静かに準備する


これは冷たいことではありません。


準備するもの:


家計の把握


親が倒れた場合の生活費


生活保護・障害年金の情報


親の老後設計


理由:


親の不安が減る


無意識の圧が消える


子が「逃げ場」を感じられる


とても大事なこと


回復は

直線ではなく、上がったり下がったりします。


良くなった → 戻る


動けた → また止まる


これは失敗ではありません。


親へのメッセージ


あなたが壊れないことが

一番の支援です。


「なんとかしなきゃ」と思うほど

関係は重くなります。


一緒に抱えなくていい。

背負わなくていい。


次にお話しできること:


本人が支援を拒否する場合の対応


親が限界なときの「逃げ道」


生活保護・年金・グループホームの現実


必要なところからで大丈夫です。


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