第13話
日本政府の反応
動画公開から数時間後、関係省庁は一斉に動いた。
内閣官房・関係省庁合同会議
「……30階層?」
「前回は6階層までだったはずだ」
「しかも装備が一変している」
防衛省。
「刀による近接戦闘能力が異常です。大型魔物相手にほぼ被弾なし」
文科省。
「問題は戦闘ではありません」
画面が止められる。
宝箱から取り出される銀白色のインゴット。
「“ミスリル”と呼称されていますが既存の金属データベースに該当なし」
経産省。
「未知金属が個人の手に渡っているという事実が最重要です」
官房。
「武器は脅威だが資源は国家の根幹を揺るがす」
結論。
「当面は“個人の娯楽映像”として扱う。だが水面下で全力調査」
一方で誰も口には出さない。
――あれは、欲しい。
国家として。
日本のニュース、夜のニュース特集
キャスター。
「正体不明の人物による二本目のダンジョン探索動画が公開されました」
映像。
・日本刀での華麗な剣術
・ミノタウロスキングとの激闘
・宝箱の開封シーン
キャスター。
「特に注目を集めているのが動画内で紹介された“ミスリルのインゴット”です」
専門家コメント。
「ミスリルの名称はファンタジー由来ですが、映像から見て既存金属とは物性が異なる可能性があります」
テロップ。
『未知金属の可能性』
『資源か危険物か』
情報番組
コメンテーター。
「刀もすごいけど、あのインゴットはヤバいですね」
「金やプラチナと比べられない価値になるかもしれません」
街の声。
「ゲームの素材が現実に出てきた感じ」
「武器より素材のほうが怖い」
「国家が狙いそう」
日本ネットの反応
動画サイト コメント欄
「日本刀かっけえええ!」
「ミノタウロス瞬殺は草」
「30階層いきなり飛ばすなw」
「剣術が美しすぎる」
「宝箱豪華すぎだろ」
「待てミスリル出た?」
「インゴットの方がヤバい件」
「これ素材ゲーだわ」
「刀よりミスリルで震えた」
「加工できたら世界変わる」
SNS、掲示板
「二本目で一気に世界観変わった」
「刀ロマン枠かと思ったら素材革命」
「ミスリルが現実に存在するとか」
「戦闘もやばいけど宝箱が本体」
「政府絶対見てる」
「資源独占してるの怖すぎ」
「ダンジョン=鉱山」
「日本刀×ミスリルとか反則」
「これもう娯楽じゃない」
「二本目で一番の爆弾はミスリル」
「武器は真似できないが素材は別」
「国家案件が個人の手にある」
「価格つけられないだろ」
「これ流通したら経済壊れる」
「そもそも加工技術どうすんだ」
「ミスリルって軽くて硬い設定だよな」
「インゴット形状ってことは精錬済み?」
「ダンジョンやばすぎ」
「場所分からんのが唯一の救い」
総評
二本目の動画は、
表向き:日本刀 × ミノタウロスというロマン映像
裏側:未知金属ミスリルの実在証明
として受け取られた。
多くの人がまだ気づいていない。
だが一部ははっきり理解し始めている。
このダンジョンは資源の宝庫、世界を作り替える場所だと。
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