あらすじと設定
第一部 『白い闇と、絶望の継承』設定資料
1. 第一部 あらすじ
大陸の最果てにある隠れ里『時詠みの里』。確定した死の予知『白い闇』が、里の聖女マリィに下されたことから平穏は崩壊する。運命に抗い暴走し、禁忌を犯してまで外の世界へ救いを求める父ジグル。死の恐怖と向き合いながら家族を想い、未来を精査し続ける母マリィ。そして、狂気に走る父に拒絶され、刻一刻と迫る別れの気配に震える四歳の少女リリィ。逃れられぬ死の予知を前に、平穏だった家族が音を立てて瓦解していく絶望と、外の世界へと繋がる危うい足跡を描く物語。
2. 各話あらすじ
・プロローグ:『白い闇と白い未来』
軍事国家が崩壊し、謎の「白い化け物」が咆哮する破滅の未来が提示される。
・第一話:『時詠みの里』予知と共生
未来の自分を追体験する予知システムと、里を支える三つの役割(詠み手・護り手・支え手)の共生を描く。
・第二話:『綻びゆく平穏』抗う者と諭す者
マリィが自らの死を予知。絶望した父ジグルが幼いリリィを振り切り、外の世界へ救いを求め失踪する。
・第三話:『泥濘の執念』慈愛なき未来の監獄
母の病没、父の投獄と失踪。五年後、十歳のリリィの視界に再び不吉な『白い闇』が混じり始める。
3. 第一部 登場キャラクター
・リリィ
母の死を予知され、絶望した父から拒絶された記憶を持つ四歳の少女。母との「ピクニック」と「七色の石」の約束を信じて待ち続けている。(※のちに母を凌駕する資質を開花させる)
・ジグル
リリィの父。行商人。妻を救うため里の掟を破り外の世界へ。後に裏切り者として投獄され、その後失踪する。
・マリィ
リリィの母。数ヶ月先を視通す稀代の『詠み手』。自らの病死を予知し、最期まで娘に優しい嘘を突き通した。
・イルト
『護り手』の筆頭でジグルの親友。暴走するジグルを止めようと葛藤する。
・トレル
『支え手』でジグルの行商人仲間。外の世界で里の情報を漏らし、帝国の密偵を招くきっかけを作る。
・ジル
里の長でジグルの実母。秩序を優先し、実子であるジグルを断罪する冷徹な管理者。
4. 第一部 重要単語
・白い闇
意識が断絶し、いかなる抗いも届かない確定した「避けられない死」の象徴。
・時詠みの里(三つの役割)*6で詳細を説明
未来を視る「詠み手」、予知を元に敵を払う「護り手」、日々の営みを支える「支え手」が共生する隠れ里。
・予知(主観的記憶の追体験)
数日~数ヶ月先の「未来の自分が体験する記憶」を手繰り寄せる能力。視覚的な映像(動画)だけでなく、その瞬間の音、肌に触れる風、体温の変化、そして病や傷の痛みといった「五感のすべて」を現在の肉体で鮮明に追体験する。 マリィはこの能力ゆえに、まだ健康な体でありながら未来の「死の激痛」を全身で味わい続けることとなった。
・地図にない空白
帝国の密偵が確信した隠れ里の概念。里の場所が外の世界に露見するきっかけとなった。
5. 第一部 重要アイテム
・七色に光る石
家族でピクニックに行き探すはずだった石。叶わぬ約束となった「失われた幸福」の象徴。
6. 時詠みの里・三つの役割
(1) 詠み手(よみて)
・装束
汚れなき「白い服」。時間の潮流から情報を拾い上げる、純真さと神聖さの象徴。
・任務
1.【巡回と予知】
朝夕一刻(約二時間)をかけ、里の境界を自らの足で歩く。土の感触や草木の揺れを五感に刻むことで、未来を視るための強力な『道標(記憶)』を作る。
2.【未来の確定】
道標を頼りに、未来の自分が体験する主観的記憶を現在に手繰り寄せる。
3.【指針の提示】
中央広場の壇上にて、天候、収穫、襲撃などの予知を里全体に共有する。
・能力特性(共感覚)
視覚情報だけでなく、音、風、匂い、体温、そして『痛み』までも現在の肉体で鮮明に追体験する。資質により予知できる『距離(射程)』が決定され、通常は数日~数ヶ月。リリィのみ数百年の射程を持つ。
(2) 護り手(まもりて)
・装束
基本は「緑と黒の服」。戦闘時は鎧を、潜伏時は季節に合わせた「外套」を羽織る。
・任務
1.【護衛】
巡回中、無防備なトランス状態にある『詠み手』に同行し、その身を盾として守り抜く。
2.【迎撃】
予知された災厄に対し、具体的な陣形、罠、潜伏場所を選定し、実戦を担う。
3.【戦術の実体化】
予知という「無形の情報」を、敵を退けるための『防衛の力』へと変換する。
・信念
予知を『完全な戦術設計図』として使いこなし、迷いのない一撃で力持たぬ者を守る。
(3) 支え手(ささえて)
・装束
白・緑・黒以外の『多彩な色の服』。里の賑わいと日常の色を象徴する。
・任務
1.【生産と営み】
農業、商い、職人仕事など、里の血肉となる資源を創り出す。
2.【技能の提供】
病を癒やす医術(薬師)や、外の世界との繋がりを維持する役割(行商人)など。
3.【段取りの徹底】
予知に基づき、農作業の繰り上げや物資の隠匿を迅速に行い、災厄をやり過ごす。
・存在意義
特別な力は持たないが、予知を一点の疑いもなく信じる『徹底した段取り』が里の千人の命を繋ぐ礎。
(4) 相互信頼(共生サイクル)
・循環の原則
『詠み手』が光を視せ、『護り手』が影を払い、『支え手』が命を紡ぐ。
・里の脈動
『詠み手』が『痛み』を伴う予知を共有し、『護り手』と『支え手』がそれを信じて完璧に役割を全うする。この信頼の循環が、里を一人の生命体のように機能させ、戦乱の世界から秘匿し続けている。
次の更新予定
時を詠む約束:白い闇と白い未来の物語 しわす五一 @shikousakugo49
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