時をかける……。

明け方に外を歩くと不思議なものでして。
車も電車も止まっているのに人間だけがちらほら活動していたり、大声を出していたり、喧嘩していたり、
それはそれで非日常な風景が見られるのです。

主人公は明け方にジョギングをする趣味をお持ちのようにございます。

ただ朝を待つのが嫌だった。

そのような理由ですがわかる気はいたします。
そんなこんなで朝方の道をかれこれもう、千回は同じルートをジョギングしている彼なのですが……



この日は違ったようですな。


運動会やお祭りで見かけるような仮設テントというやつでしょうか?
が建っており、そこにはまるで主人公用意されたかのようなドリンクが……。

もちろん、そんな気味の悪いものは受け取らない主人公。仮設テントを通り過ぎます。
こんな時間に、なんでそんなものが建っていたのか……?



やがて彼が目にするのは、


もう千回以上通ったはずの道で一度も見たことのない、いや、
人生で一度も見たことのないあんなものやこんなもの!! の大狂乱!!


一体、主人公はどこまで走ってしまったのか!?





千文字少し、主人公と共に走る朗読ランニング。

ぜひ、ご一読を。