とにかく、「品物の管理」はしっかりしないと、という教訓ですね。
BL本。もちろんこれは一つの「市場」として確立されているものですし、それを愛する方たちは「健全」にそれを楽しんでいるものなので基本は何も問題ないものです。
でも、「まだ精神的に幼い子供」の手の届く場所には置いておいては「ダメ、絶対!」ですね。
特に、「子供も好きな漫画やアニメの主人公」の登場する「掛け算」なBL本。間違って手に取ってしまえば、それは間違いなく「爆発物」、「危険物」の類と変わりなく……。
本エッセイの作者も、かつて「ナ〇ト」や「ワ〇ピース」の同人誌があるのを家で偶然発見してしまい、その結果……という。
一度爆発のダメージを掴んでしまったら、回復には相当な時間がかかりそうです。以後は「本編」も正しく鑑賞できなくなるような事態にも。
「レーティング」がしっかりと付けられている品物。これらのもつ「年齢制限」の意味を改めて実感させられました。
本作は、桜森よなが様ご本人が小学二年生だった頃にBL同人誌に出会ってしまったときの出来事を描いたエッセイです。
お題の「未知」をその角度から攻めるか、と思わず笑みが溢れてしまいました。
いわゆる「腐女子」ばかりのご家庭という時点で面白いですね。人の家族をそんなに笑っていいのかと思うけど。フィクションかと見紛ってしまうような家族構成です。
小さな子供時代に表出する感情がリアルすぎて、凄く共感してしまいました。僕は性的な描写は今でも苦手ですし……。知識に疎いもので、「ノンケ」という日本語も本作で初めて知りました。またひとつ賢くなりました(笑)。
本作を読めばあなたも「エッセイってこんなに自由なんだ~!」と感じることでしょう。
何も考えずに笑いたいときにオススメです!