第3話『寒いけど、暖かい🔥』

 富山駅に到着。

 さっむ!!!

 雪こそ積もってはなかったけど、降っている雨はみぞれ混じり。こんなことを想定して、クマちゃんと色違いで買ったダウンジャケットを早速着込んだ。

 クマちゃんはブラック。わたしはアイボリー。

 ジャケットに付属するフードにもダウンが入っていて、被ると暖かい。フードを被ったわたしを見て、クマちゃんが言った。

「あ、かわいい雪ん子がいる」

 そう言って、クマちゃんはフザケて体当たりしてきた。優しいアタック。ポムっと衝撃が来た。

 おもしろい!

 軽いダウンジャケットを着込むと羽毛布団を着ているみたい。

 ポムっ!

 その独特な衝撃がクセになる。

 ポム、ポムっ!

 しばらく、不毛な体当たり合戦をしてしまった。

「ココもボリューム出たかな?」

 ダウンジャケットでモコモコになったわたしのバストを、クマちゃんが突っついた。

 カチン🦝💢

 わたしの控えめバストをバカにした。

「クマちゃん!

バカにするなら、もう揉ませないぞ!!」

 怒ったわたしにクマちゃんはシュンとした。ヨシヨシ、反省してるな。わたしはクマちゃんの腕にバストを押しつけるようにして、腕を組んだ。

「くっついたら、温かいよね♡」

 わたしがそう言って微笑むと、クマちゃんも笑った。

 ポン🦝💕 


 第4話へ続く

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