第3話 高校体験と初恋

菊「おはよう、お父さん...。あ、そっか。」

お母さんが他界してから3年私は今中3の頃。けど、お父さんはもう居ない。

お母さんが他界した2年後...、今から1年前にお母さんに続けて他界___。

今はマンションで1人ぐらし。

菊「お父さん、お母さん、おはよう。」

私は毎日お父さんとお母さんの写真に話しかけている。

菊「病院、行ってくるね。」

声をかけてから私は家を出た。

菊「えっと、バス停は...、あ。ここだ。」

いつも通りバス停まで歩く。まぁ1,2分かかるけど。

そこからは5,6分乗ってたら病院につく。

看護師さん「菊さ~ん、」

菊「...あ、はい。」

この頃、調子がいい私は、毎月、と日にちを伸ばして病院に行ってます。

先生「あ、菊さん。今月の薬です。...あ、後...」

菊「はい?」

先生「もうすぐ、高校生ですよね。高校からは...、行けるかもしれません。」

菊「!」

最初は耳を疑った。だって、一回も学校に行ったことのない私が、

高校に"行ける"んだから。

菊「高校に行ける、って...本当ですか?」

先生「はい、本当です。」

ものすごく嬉しかった。ルンルン気分でバスを待つ

プシューッバスが来てからは、ライブでも聴いているかのように心が弾んだ。

菊「あッ...、」

信号で止まったバスの窓から見える景色。

そこにはもうすぐ信号が変わるのに、ゆっくり歩いているおじいちゃんの姿が!

菊「やばッッ、」

その時!!

???「おじいさん、もうすぐ信号変わりますよ!」

全力ダッシュで走ってくる男の子、男子中の制服。

男子「大丈夫ですか?ゆっくりでいいですよ...。」

おじいさんの手助けをしてくれている。

菊「ホッ...」

その時、私は心臓が跳ねた。

菊「、かっこいい...。ハッ何考えてんの私!!」

そう思った時、その男の子がこちらを向いた。

ニコッ、その笑顔がかっこよかった。

私は赤面して、目を逸らした。

バスが動く。けど私の心臓の早まりは止まらない。

これが...、恋?

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