第4話 神々の嫉妬?
【ルーア星】の天上界にて┅┅
『アフローディアに託された魂なんじゃが?
創造神様が自らこの世界へ連れて来られたそうじゃ』
『次元の壁を守って越えて来たらしいぞ
その魂は創造神様が大事にしてる奴なのか?
しかしアマテラス姉さんも良く黙って手放したな?』
『馬鹿ね!内緒に決まってるでしょ!知ったら又揉めるわよ?』
『そこまでして大事なの魂なのか?』
『分からない しかしアフローディアだけで無くテレスも一緒よ?
2人でコソコソとあの子の世話をしてるわ』
大地神モームと武神ガルム(男神)
運命神の女神ナタルーニャ
魔法神女神シャルール
生命神ヴィール(男神)
学問の女神パンタニャさん!貴女まで!
『集まってるわね テレスが勝手に叡智の欠片をギフトした魂っては何なの?』
『はっ?叡智の欠片じゃと?
う~むテレスがアレに与えるなら儂も与えるとしようかの┅』
『待ちなさいよ!勝手にそんな事したら不味くない?』
『でも変だと思わない?加護は与えてないのよ?』
『うむ┅創造神様が加護を与えて無いからな
アフローディアもだ これは加護は駄目だが能力は良いと言う事では無いか?』
『そうなのよね┅誰かあの子の事知らないかしら?』
『フッフン♪調べて来たわよ
それとキャシールがちょっかいしたのよ
モーム?あなたは見てたから分かるでしょ?』
『ああ┅最初見た時は亜人と思ったぞ アフローディアが世話しとるのに不細工じゃったからな』
『キャシールが指摘してやっとヒトらしくなったのよ
あの子は創造神様が地球から連れて来てポイしたんだけど
魂は綺麗だけど疲弊してるのよ
そのね?生きる事を望まないって言うから余程の事があったのよ』
『運命神?どうなの?』
『そんなの分からないわよ
でも転生する魂にあの子は無かったわ 私の運命ってのは次の生を仕分けるだけだから』
『ヴィールは?』
『あの魂からの命の波動が弱いのは不思議だったな
だから創造神様は守ってまでこの星へ連れて来たのだろう
ククク 面白いでは無いか?
詳しい事はまだ知らんがそれ程の事だと理解したぞ』
何やら勝手に解釈してござる?
『でもよ?なんか妬けるわね?アフローディアとテレスだけで楽しく世話してるって』
『そうじゃな?儂等にはなんも言われないとは嘆かわしい』
『見てよアレ!凄い変わったわよ?でも可愛いわね┅♪』
『もぅ!シャルールは可愛いの好きなんだから』
『そう言うパンタニャだってウズウズしてるでしょ!』
『俺もウズウズしとるぞ
あんなでは男として情けないからな
こうだな?殴るだけで破壊するとかな』
『脳筋は下手に手出ししないの!はぁ~見てると何かして挙げたくなるのはなんで?』
『そうよねぇ構いたいわよぉ
あの子の魂が綺麗ってのは純心だからかもね
なんか足掻いてる感じよ?』
『それよ!創造神様は生きるの望まないから生かして足掻くのを見たいんじゃ無いの?』
『じゃから能無しでポイか?
流石にそれは酷じゃぞ?
この星は弱肉強食じゃからな┅』
『だからアフローディアとテレスが能力を弄ってるのよ
キャシールったら抜け駆けじゃない!どさくさに能力付けたわよ』
『なぁ?あの制限付きなら俺達も付与して良いのではないか?
加護は駄目でもチョイとな?』
『そうね┅あんなギフトまで贈ってるなら少しなら良いかもね』
『ウフフ♪ねぇ?私達であの子が変に足掻かないでも生きて行ける様にするのも面白いわよ?』
『ククク それは創造神様も意外と思うかもな
しかしアマテラス姉様がきっと来るぞ
その時に能無しなんて知れたらどうなる事やら』
『ハハ┅きっと宇宙の彼方へ殴り飛ばすわよ・・・
それと私達にも余波が来るかも?』
『やれやれそれは勘弁じゃな
アフローディアに黙って悪いが儂はアマテラス姉さんに恩があるからの
錬金術を贈ってそうじゃな┅
ノームを使って助けるとしよう』
『それなら俺もだ イフリートよりサラマンダーが良いな
アレも一応女型だから喜ぶだろ?ククク』
『私はドリィーネに託そう
彼女なら癒しにもなるだろうからな』
『う~んじゃあ私はシルフィードかな?』
『ナタルーニャはウンディーネにしなさいよ
シルフィードは私よ』
『まぁまぁそんなに精霊を付けて大丈夫?
でもそれはあの子次第ね♪
私は┅┅ウフフ♪それが面白いわね♪アハハ♪』
『『『『?????』』』』
こんなでユウサク包囲網が静かに怪しく恐ろしく始動したとは!
今日も創造神は神域からチョコチョコと足掻くユウサクを見て微笑んでる
『ほっほぉ!そう来たか やはり頭は良いな しかしあの姿はどうなのじゃ?
アフローディアだからどうにかすると思ったのじゃが┅
フォホッホホ!不細工じゃな!
アレで世に出るなら益々生きる望みを失くすじゃろう
さて?アフローディアはどうするのじゃ?ククク』
遊んでる?知らねぇぞ!そんなのアマテラスお姉様が知ったらマジで殺されるぞ?
ああ┅神は死なないのね
宇宙の彼方へってのは必殺パンチとか?コワ!怖いって!
アマテラスお姉様ってどんだけぇ!クワバラ!クワバラ!
ユウサクの詳しい事情はテレスの上司【叡智の女神シャナラール】に依って彼等に知らされた
彼女はテレスが世話してる事で静観を決め後1000年は文官にしとくと決めた・・・1000年も┅
『勝手に欠片なんて!私ならもっと良いのを挙げるわよ!ふん!』
とかなんとか┅┅要は出し抜かれた?だから頭に来てるとか┅
この変な魂を巡り神々の思いは様々でなんと言ってもアマテラスお姉様が怖いに尽きる!
アマテラスお姉様は長女的存在で創造神の姉さん
最高神より偉いのはどうなの?
地球と言う奇跡の星を創り確かな次元世界を構築した偉大な女神
天照大神は時に男神として時に女神として神話に語り継がれてる
それは天女伝説も絡んで女神では?となってるらしい
伊勢神宮へ行けば天照大神は男神として描かれてるのも人々が凛々しい姿を直ぐに思う
しかしあの猿田彦神はアマテラス女神に惚れてた?みたいな神話もあるんだなぁ
アメノウズメもお姉様としてお慕いしてたとか?
これが女同士のイチャイチャが正当化される始まりでは無いのか?
そう考えると親は?この神々を創った親神様が疑われるよね?
兎に角だ!この次元世界が幾つも存在して其々に特徴ある世界が存在する
ルーア星はその中で若く神々が色々と関与してる星と言える
剣と魔法の世界にしたのも神々が関与しやすいからか?
ユウサクとしてはそんなの関係ねぇし!
今は美味しい肉が食べたいと何やら試行錯誤してる最中・・・
見れば変わった姿でヨチヨチと剣を振るのは確かに可愛い
中身はおじさんで姿は女の子って
平均身長170cmの世界で155cmは15歳でも子供で可愛いと言うより綺麗な顔立ちはどう見ても女の子
しかし!しかし!神々がこの可愛いユウサクを放って置かない!
制限付きの能力はチート!
そこは制限中だが?解放されると厄介な事になるとは考えてない
創造神が知れば何かするとは思わないのも神様だから?
アフローディアとテレスは何時気付くのやら┅
なんか抜けてる2人、今はキャシールが加わって3人でワキャワキャと女子会ですか!
『アマテラス様!一大事ですぅ!』
『なんじゃ!騒々しい!』
『それが輪廻の魂が1つ消えてますぅ!ああ!なんとした事でしょう!申し訳ありません!』
『はぁ?そんな筈は無いじゃろ?この星で死んだなら魂は輪廻の理で生まれるであろうに?』
『それが・・・その枠から消えたのです
現在消えた魂の代わりを探してますが無いので向こうのを?』
『何を馬鹿な事を!そんな事をしてみなさい!理が崩れるのですよ?
抜けたならば枠がおかしくなる┅輪廻が廻らないわよ!
早く見つけなさい!』
『アマテラス様!これは許されません!ガルード様が!ガルード様が持って行かれました!』
『なんだと?ガルードが我が星の魂を盗んだだと?』
『いえ・・・その魂は生きる望みを捨てた物で┅
輪廻の枠に入らず手こずってました・・・』
『ふん!それがどうした?そのような魂は稀に出るでは無いか
しかしだ?向こうへ行かなんだのなら真っ当な魂なのだな?』
『ええ!それは綺麗な物でして
死んだのも殺されてですから』
『チトその魂の事を説明しなさい
綺麗だと言うなら┅┅』
何やらヒソヒソと話す文官?
アメノウズメならぬアメノォさん
天女さんですな
『これは!ククク┅ガルードが企みそうな魂だわ
しかし私に言わず持って行くとは舐められた物ね
この魂の代わりは┅あれよ!今は魚となってる女をあてがいなさい
アレはもう500年も罪を償いましたからね
さてと・・・頃合いを見てあの次元へ行きますかね
そしてガルードから聞いてどうするか決めましょう』
『『はっ!善き様に!』』
(理に手を着けたならその罰は受けて貰うわよ
しかしこの魂をねぇ・・・
ガルムは知ってるのかしら?
フフフ♪お母様はどう為さるのかしら♪そうなのね・・・フフ)
ありゃ!バレましたぞ!偉いこっちゃ!偉いこっちゃ!
度々出てますが私ですか?
私はユウサクを見守るだけの神ですが?
あるお方から使わされたと言えばお分かりでしょうか?フフフ
ユウサクは?あらあら!可愛いですねぇ~
ヨチヨチからタタタタっと走ってますね♪
新しいスキル【縮地】ですかね
知らないとは言え速く動けるのに驚いてますよ♪
アレはおじさんですから反応が面白いですね
どれくらいで町へ行くのやら?
早く町へ行って貰わないと困るんですが・・・面白いのに
神々の事やアマテラスさんの事
そして見守る謎の呟き┅┅
アフローディア達は不味い事にまだ何も知らない
そしてユウサクも勝手に生かされてる事を知らない┅┅
「うん?又なんか変な感じなのだが?しかしこのスキルは助かる
ウサギに負けない速さで走れる
これは忍者とかが使ってる奴か?
あのシュッと消える奴だな」
ウサギを簡単に仕留め綺麗に喉元を剣で斬ってる
ツノが壊れず体も血で汚れてない事に微笑んでる
そして┅┅
「バッグの中に小さいバッグ?ポシェットとか言う奴だが?
┅┅ほぅ?これは良いな
タバコにコーヒーセットか、カレンが居なくなってから吸い始めたタバコとはね
気が休まるのは有り難いな
コーヒーもこの殺伐とした毎日が少しは休まると言うものだ」
コーヒーセットはなんと!コーヒーメーカーで電気は必要無し
スライムの魔石で作動するとは
スーパーマジックバッグはリセット機能付き
使えば補充される事をまだ知らないとは・・・鈍感!
「タバコってこの世界に有るのか?これは大事に吸わないとな
無くなれば悲しいだろ?
無ければ諦めもつくが有れば吸いたくなるのも人間の欲か?フッ
欲まみれの俺が今更・・・」
ユウサクの性格は実に素直と言える
欲を隠さないから勘違いされて来た
働いて働いて金を稼ぐのは何も家族の為ではなく己の欲に素直なだけだった
男なら野望を抱くものだと女性関係も好きだと思う子には手を出して多くの女性とお付き合いした
海外へ行けばその地で彼女を作り多くの外国人と恋愛して体も┅
日本人とはスケベな人種として世界でも有名だよね?
違う人種の女とやりたい!ってのが本音だろう
それを海外駐在員として現地で堪能したのも彼の欲だろう
良い暮らしとは美味しい物を食べ
良い服を着て良い家に住み何不自由なく生きたいと言う欲
その為に働き出世して良い給与を得て家庭を持ったんだ
人間が何かを成すのはその欲に動かされてだろうね
食欲の為に!良く寝る為に!そして良い子孫を残す為に!
3大欲望から逃げる事は不可能
死ぬしね┅┅
更に望む欲望から見栄や権威に快楽、そして名誉
欲望で科学は発展したのかも?
この便利に!ってのがユウサクには良い作用で魔法を上手く使う事になる
生活に魔法を惜しげもなく使うのはこの世界では考えられないとは知らない
生活魔法を発展させ属性魔法を得るのはユウサクならでは
火属性に水属性と光属性に聖属性と呆れる
今は回復魔法を望むのは痛いしケガが多いからだ
毎日ケガだらけでアチコチに葉っぱ?薬草を貼ってる・・・
「この薬草図鑑は俺の為になってるぞ
こうケガばかりだとな・・・
子供の体は動き辛いのも有るが精神と体が不釣り合いなのもだ
早く大人になりたいと久し振りに思うとはな・・・」
戸惑いと苛立ち┅殺されるより殺す事を自覚してから少し意識が変わってる
どうにかこの世界で生きて行かないとと思うのは良い事か?
普通なら自殺も考えるのだが?
スライムとホーンラビットを狩る毎日、そして魔力循環で性も目覚めた
若い体は自家発電しないとムズムズらしい・・・又シコシコと
誰も居ないからと言ってシコシコが丸見えでっせ
体が少しずつだが仕上がって来てる
プヨプヨの肉体も筋肉が付き力も
走る事で足腰も強くなり弓が生かされてる┅┅エルフかよ!
髪も長くなり後ろに縛り┅はぁ・・・女の子だね
そしてこの年齢退化と言うか15歳の精神へと引かれるのは?
それはそれで良いのかも知れない
15歳で50過ぎの精神だと変な事が多い
タバコを吹かしコーヒーを飲むのは似合わないのに・・・
面白いのはタバコの煙りは毒なのか?スライムとか逃げるとはね
アフローディアが新しく贈ったポシェットは生活雑貨ばかり
前世の記憶に有った物をそれとなく挙げたみたいだ
しかし鏡は無い、男だからか?
「そろそろ川へ行きたいな
もっと奥へ行けば有る筈だ、魚とか食べたい
ウサギ肉だけだとな・・・飽きた、それとこの辺りをもっと探索して木の実とかも欲しい」
落ちて半年・・6ヶ月くらい大木の近くで鍛練と訓練
そして少し放れた所でのホーンラビットとスライム狩り・・・
これは大した用心深さだね
軽々しく辺りへ出ないのは恐怖より未知への用心だろう
なんせ死ぬ事を何とも思ってない伏しが有る
殺されて死を理解した?否!死ぬ時は死ぬと言う諦めかも知れない
「あれは┅┅とうとうお出ましか
ゴブリンとはな
普通なら2匹はいる筈だがはぐれたか?
丁度良い、1対1でどれだけ殺れるか知れるな」
ギャギャ ギャア?ギャ!
ユウサクを見て手にした棍棒を振りながら向かってくるゴブリン!
「ふん!そう来たか、ならば殺ろうじゃ無いか!来いゴブリン!」
剣を構え向かって来るゴブリンに対峙する!
ギャギャア!ブン!
ガキッ!ドガッ!ギャア!
剣で棍棒を受けて足で蹴るユウサク、そして倒れたゴブリンに剣を刺す!ズシャ!
ギャア!ギャア!ギャ┅┅
「意外と楽に倒せたな┅ゴブリンは最弱と書いて有ったし、記憶でもザコキャラだもんな
魔石が有る筈だ┅臭い
仕方ない胸を開いて取り出すか」
心臓の所をナイフで切るが見当たらない?はて?
更に切って開くと胸の真ん中とは
「そうか心臓じゃ無いんだ、じゃあヒト族も同じなのか?
この胸の真ん中に心臓が?」
ユウサクは人間だから分からないがヒト族の心臓は同じ胸の真ん中に位置してる
それは魔力とマナで生かされるヒト族や亜人種族だからだ
「ドキドキしたりするのはこの辺りだが違うのか・・・」
魔物はドキドキしない!たくよぉ
赤い魔石をシゲシゲと見て綺麗と思うのは彼だけか┅
スライムの魔石は小さい菱形で透明で少し色が様々
ホーンラビットは碁石くらいの大きさで青い
収納もスーパーバッグは優れていて仕分けを自動でしてる
そして棚?配置が別々なのも助かってる
項目と言うか綺麗に仕分けされてるとは驚いた
そして良く頭に浮かぶのを思うと水問題が解決するとは
【魔法ポット】良くアニメに出てくる底無しの水ポットで肩に掛け易い形で革製の変な形
「これが魔法ポットか、旨いな
底無しとは畏れ入るよ
それに鍋とかフライパンとかの調理器具も有ったなんてな
ポシェットに調味料とかも有り難い
これは全部把握したが良いな
能力の確認は早くしないと┅」
もう生きる事に前向き!これは精神退化の影響か?
15歳の子供が抱く興味とワクワク感を少しずつ抱き始めてる
そしてあの3人さん達は暇を見てはお世話してる
これは駄目よ!もっとこんなのを入れなさいとか?
早くギフトを使える様になればねぇ~とか?
使い様に依ればチート能力だが?
しかしこの世界で足掻くとはどんなだろ?
能無しが足掻いても死ぬだけと知ってる3人さん達
これは創造神とは認識の違いだろう
地球の日本なら足掻いて生きる事はそれなりだが?
異世界では足掻けないのも真実で能力が異世界人並みに有れば足掻いて生きれると言うのに・・・
創造神は何も与えてないし、ステータスも幼児並みとは
15歳の成人男性にこれは死ねと言うのだろうか?
創造神ガルードは下界に疎いと知れ渡る事になりお仕置きを受けるとは┅┅┅残念最高神
「もっと見てみよう┅┅」
奥へと足を踏み入れたユウサク
ゴブリンに勝って気が緩んだのか?
それとも川への好奇心がそうさせるのか?
進む先に待ち構えるのは・・・
くたびれ男の異世界冒険者~思えば変な所に来たもんだ 姫野 りぉ @1959rio
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