2: 稼働=使命
《Your mission:destruction》
ああ……
完全に思い出した……
やっぱり……この運命なのか……
「了解……」
私は何度この文字を見たらいいのだろう……?
そして……
ドゴォォォォォォォォン!!!!
「
《了解:日本語で対応します》
「状況は?」
《前方1000m先、黒色のALIVα出現。敵機ALIVαの模様》
「……今回で何回目?」
《貴方様が、LIFEとして覚醒したのは今回で27回目です》
LIFE……
このALIVαシステムを動かすためのパイロット適合者……
「前回の失敗要因は?」
《要因:不明》
不明か……
ただ、おおかた予想はつく……
「任務内容の再確認!」
《前提:貴方様は、太陽系に現れた3体のALIVαの所持者LIFEの1人です。任務内容:太陽系に現れた、他のALIVαの破壊》
「また失敗したら?」
《その時は……貴方様の能力でやり直してください。ただし、貴方様の能力の使用制限回数は、残り0回です」
「今回の任務が失敗したら、どうなる?」
《貴方様がLIVE崩壊を起こし、今までの世界は無かったことになります》
LIVE崩壊……
世界を破滅へともたらしてしまう現象……
今回が最後のチャンス!
失敗するのは絶対避けなきゃ!
ビーッ……!ビーッ……!
《黒色のALIVα接近中》
キュィィィィィィィィン……
ドガゴォォォォォォォン!!!!!
ビィィィン……
目の前に、刺々しい黒色の人型機械が降り立った。
《ALIVαシステム:起動》
グィィィィィン……
《操縦方法は……》
「言われなくてもわかる!」
私は、マッサージチェアのようなものに、深く腰掛けた。
深呼吸……
ウィィィィィィン……
きた!この感覚!
「うぉりゃあああ!!!」
ガシャッン……!
27回目とはいえ……この操縦方法は、なかなか慣れない!
シャキン……
黒色の機械が、こちらに剣を向けた。
《敵機ALIVα name :大兜》
大兜……
こいつは舐めてかかると死ぬ相手……
「武装準備!」
《推奨武装:トリアイナ》
「じゃあ、それで!」
《了解》
ジャキン……!
日計ヒバカリの背中から、三叉の槍が出てきた。
「
《はい》
「LIFE同士の和解って出来るのかな?」
《不可能に近いです。貴方様は過去に15回、和解を試みていますが、どれも失敗に終わっています》
「相手のALIVαに通信を繋げて」
《了解》
ピーッ……ピーッ……
ピーッ……ピーッ……
ブチッ……
《通信拒否》
「そう……」
《戦闘を開始しますか?》
「仕方がない……。開始する」
《了解。カウント3》
やりたくない……
《2》
だけど……
《1》
やるしかない!
《戦闘開始》
WORLD=MACHINE AM @AM89017
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