第2話

「雑音が消えてくれてせいせいしてる」

 「音楽だけが存在しているなんて

何だかおかしな現象だわ」

「そうかな。スッキリしたよ」

「でも原因もわからないし」

「いいじゃないか。別に。ボクにとっては

痛くも痒くもないよ」

「それはそうだろうけど」

「キミは雑音の味方をするのかい?」

「おかしな表現しないでよ」

「だってそうじゃないか」

「わたしだって世界が清らかな音だけで

構成されればそれは好ましことだわ」

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