第2話 それは溶けて私を汚す
あなたは本当にかたかった
頑固だった
私は何度も何度も剥がそうとして
そこに突き立てた
でもなぜだ
ただ欲しかっただけなのに
私はあなたのことがこんなにも好きなのに
あなたはいつだって甘くて魅力的で
私をどんどんダメにする
それでも好きだった
私の髪や顔は君にまみれて
一つも手に入らなかった
熱に溶け出して私にこんなにも絡みつくのに
ねぇかたすぎたチョコさんよ
せめて一欠片くらい口に入っても良かったのでは
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