揺れる心

その余韻が冷めないまま、

私たちは次の約束をした。


また会えるという事実が、

期待より先に不安を連れてきた。


待ち合わせ場所に現れた彼女は、

やっぱり可愛く、

私はまた緊張に飲まれた。


トーク画面ではあれほど自然に話せるのに、

彼女を前にすると、

まるで遠い存在に感じてしまう。


二人で温かい時を過ごし、

街の些細なものに目を輝かせる彼女を見ていると、

胸の奥がじんわりと温かくなった。


彼女は子供のように純粋で、

無邪気で、

そんな姿に、少しずつ惹かれていった。


「こんな時間が続けばいいのに」


そんな淡い夢を見ながら、

二度目の夜も、静かに終わった。

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2025年12月18日 19:00

想いを抱えて @kyu_omoi

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