静かな世界で、振られ続ける剣の意味を知りたい

淡々とした筆致で進む、勢いではなく呼吸と独特のテンポで読ませる作品。

主人公を、作中の人々とともに少し離れた場所から観察するがために、世界そのものに没入します。また、主人公の心の揺らぎと葛藤が生じる瞬間が生々しく、その先…!が気になる。

握る剣、護る剣、殺す剣のいずれかになっても、静自身が納得する剣を振るってくれることを願います。