第13話 焼きヒルゲロパニック
俺、ヒルがジュワァァって焼かれる瞬間を見て、吐き気が込み上げてきた!「は……、吐きそう……、なんか容れ物!ゲロ出る!!」って両手で口押さえながら叫んだら、ミッチーが、
「あ!! 消火用の水バケツあそこ!!」バケツに水張ってあるやつをガバッと掴んで、俺の前にドンッ!
もう限界だ!ゲェェェェェェェェェ!!!!豪快に全部ぶちまけちゃった……。
って、待て、待て待て待て!!!バケツの中、消火用の水だよな!?
さっきヒルがジュッて焼かれた灰とか、なんかいろいろ浮いてる水だよな!!
それに……、俺のゲロがドバドバ!!増尾、「おい宅間!! それ消火用のバケツだぞ!!!!」俺、ゲロ出し終わって顔上げて、ハアハアしながら、
「しょうがねえだろ……、地面にぶちまけるよりマシだろ……!」
増尾、「うーわ!火事が起きそうになったら宅間のゲロごと水ぶちまけねえといけねえのかよ!」って言ってくる。マジで薄情!サイコ野郎!マジで頭からゲロかけてやりたいわ!
おじさん、「……あー……、まあ、火はもう大丈夫だな……」って苦笑い。バケツの中……
水+ヒルの焼死体+俺のカレーゲロ……。もう……、地獄絵図。ミッチー、俺の背中さすってくれて、
「宅間くん、大丈夫だよ!水飲んでゆっくりしよう」
ミッチーお前……、なんていい子なんだ!!俺のカレーゲロの悪臭漂う中、鼻をつまもうともせず!
俺、「ミッチーありがとう、つらい時優しくしてくれるのはミッチーだけだよ……」
増尾、「くせえ!宅間自分でどうにかしろよ!」って言ってどっか行く。今度ぶん殴ってやろうか!キャンプ一日目にして、俺の精神はボロボロである。
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