第12話 ヒルの処刑方法

ミッチー、ガタガタ震えながら、

「ああ……、ヒルなんて初めて見た……、気持ち悪い……、一生忘れない……」

って半泣きで呟いてる。足首の血がまだポタポタ垂れてて、見てるこっちまで気持ち悪くなってきた。俺も「俺も初めて見た……マジでキモい……」って言いながらふと増尾のほう見たら、落ちてるヒルを木の枝でツンツンつついてる!何やってんだ増尾!


ツンツン、ツンツン……

増尾「うわ、こいつまだピクピク動いてる!気持ちわりい!だははははははは!」

俺「何が面白いんだよ!早くどっかやってくれそのヒル!」

吸血鬼なのに塩で即死しねえのかよ! タフすぎだろ!俺、そんなことよりミッチーが心配になっておじさんに聞いてみた。「おじさん、ヒルに吸われたら消毒とかしなくていいんですか? なんか……病気とかうつるんじゃないですか……?」おじさん、ちょっと真顔になって、

「あー、そうだな……一応消毒しとくか」って、救急箱からポピドンヨード持ってきて、ミッチーの足首にジャバジャバかけてた。ミッチー「うあっ!冷たい……」って言って、顔はまだ真っ青。


俺、ヒルをつつきまくる増尾を横目で見ながら、

「このヒル……、まだ生きてんすけど……、どうすんですか?」

って聞いたら、おじさん、ニヤリと笑って、

「ほれ」

って、ライターでカチッと火つけて、ヒルをジュッ!!ヒルが「ジュワァァァ!!」って悲鳴上げてるみたいに縮んで死んだ!ミッチー「うわああああ!!」ってまた俺にしがみついてきた!

流石の増尾も「うわっ!おじさん容赦ねえな!」ってちょっと引いてる。俺、心の中で思った。

……キャンプって、こんなに命がけなのか……?

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