第11話 ゾワゾワヒルパニック

ミッチーがなかなか戻ってこねえんだ!

増尾「あいつやっぱウンコしてんじゃねえの!?紙持って行ってねえからケツ出したまましゃがんでんだよ絶対!」

俺「あり得るな……、見に行こうぜ!」

って立ち上がった瞬間、ガサガサガサガサガサッ!!!暗闇の奥から、ものすごい勢いでミッチーが走って戻ってきた!!「ヒル!! ヒルが足首に付いてる!! 取って!! 取ってぇぇぇぇ!!!」ミッチー、顔面蒼白で泣き叫びながら、懐中電灯ポーンと投げ捨て、俺の前でジャンプ!


足首見たら……マジで黒光りするデカいヒルが、ズボンの裾から這い上がってきてる!!「うわああああああ!!!」

俺も増尾もおじさんも全員絶叫!!ミッチー、俺の腕にしがみついて「宅間くん早く取って!! 吸われてる!! 吸われてるよ!!」って大パニック!

俺、取ってやりたいけど、気持ち悪くて素手じゃ無理!増尾が「塩だ!! 塩持ってこい!!」って叫んで、さっき俺が鶏にぶちまけた残りの岩塩ドバッと持ってきて、

ズボッ!! ってミッチーの足首に直がけ!!ヒルがビクビクッ!!って痙攣して、ポトッ……と地面に落ちた!


ミッチー、息も絶え絶えに「……うぅ……、もう……、キャンプ……、嫌い……」って俺にしがみついたまま崩れ落ちた。おじさんも「すまんすまん! この辺ヒル出るって忘れてた!」って頭掻いてるし、

増尾は「マジでトラウマだわ……」って珍しく青ざめてるし、

俺はミッチーの肩抱きながら、

「……もう帰ろうぜ……家に……」って本気で思った。

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