第3話 初めてのテント設営
俺もミッチーも完全なるキャンプ初心者、レベル1の新米冒険者って感じだよな。
「テントってどうやって立てるの?」って聞くと、増尾のおじさんが「ほれ、これポール通して、ペグ打て!」って道具ドサッと渡してくるだけ。説明ゼロ! 増尾は「俺もう3回目だから余裕♪」ってドヤ顔で手ぴちゃくちゃ動かしてるけど、俺らからしたら魔法使いが呪文唱えてるようにしか見えねえ!ミッチーはさっきの下痢で顔色真っ白なのに「お、俺も……やる……」ってフラフラしながらペグ持たされてる。
お前もう座ってろって! 座ったら増尾に「サボんなよミッチー!」って蹴られるから怖くて座れねえんだろうけど! 優しすぎて無理する病、末期症状じゃねーか!で、俺はとりあえず「ハンマーでペグを地面にガンガン打ち込む役」に任命された。
……って、これめっちゃ硬くね!? 石ころだらけの地面に金属のペグ、ガン!ガン! 全然刺さらねえ! 跳ね返ってくる衝撃で手がビリビリする! 5本目で「もう無理……俺の人生ここで終わる……」って本気で思った。増尾が横で「宅間、もっと腰入れてドスン!ってやれよ!」って言ってくるけど、お前やってみろよ! 槍投げの奴は腕力バケモンか!? 俺バド部だぞ! シャトル打つ細い腕しかねーんだぞ!結局、テント半分おじさんと増尾がやって、俺らは「ロープこっち持ってて」「あ、ちょっと押さえてて」係に降格。
……いや、これでいいんだよな? 初心者は見てるだけで経験値入るってRPGでもあったよな……?ミッチーが小声で「宅間くん……俺たち、完全に足手まとい……だよね……」って言ってきたから、
「いいんだよミッチー! 俺らは今日からキャンプレベル2に上がるんだ!」って励ましたけど、正直俺もレベル1.1くらいにしか上がってねえ自信がある。
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