第5話

 私は、ノートを見た。

 三日分の記録。

 私は、ペンを取り、四日目の記録を書いた。

 「五月十七日(四日目)。晴れ。ルナから真実を聞いた。二百三十七回目のループ。これから記憶を整理される」

 書き終えて、私はノートを閉じた。

「ルナ。一つだけ聞いていい?」

『何?』

「私は、幸せだった?」

 ルナは、少し考えてから答えた。

『毎回、気づくまでの間は、とても幸せそうだった』

「そう」

 私は、微笑んだ。

「じゃあ、いいか」


 今日は、とてもいい天気だった。

 私の名前は藤宮そら。十四歳。中学二年生。そして、魔法少女だ。

 朝六時三十分に目が覚めた。カーテンを開けると、雲ひとつない青空が広がっていた。

 なんだか、とても懐かしい気がした。

 この景色を、何度も見たことがあるような。

 でも、気のせいだろう。今日は五月十七日。昨日は五月十六日だった。何もおかしなことはない。

 私は着替えて、階下に降りた。

 朝食はトーストと目玉焼きとサラダだった。

 今日も、いい一日になりそうだ。

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