第9話
風凜は部屋の壁にかかるスピーカーを見つめ、目を丸くした。
「ちょっと今気がついたんだけど、あの壁のところにあるスピーカーって……SONOSのスピーカーだよね?でも形は見たことないけど、あれどうしたの?」
リルリナが微笑みながら答える。
「メーカーにカスタマイズ頼んだの。私用にチューニングしてもらったんだ。デザインは私が図面を送って、こういう形にしてくれって頼んだの。スピーカーの出力やウーハーの能力も、数値をかなり上げてもらって、音響効果処理システムのチップとかも専用のチューニングで量子超解像マトリクスド空間スピーカー、強化型ソリッド立体 振動深度ウーファーツィーターとか、よくわからないけど、3倍増しでお願いしたんだ」
風凜は目を見開く。
「そんなことできるの?すごいね……お金かかったんじゃないの?」
七華は肩をすくめた。
「それなりにね」
風凜はさらに興味深げに尋ねる。
「そんなお金、どこで稼いでるの?」
七華は少し照れくさそうに笑う。
「ネットで私の活動をサポートしてくれるサイトがあって、そこでお金を払ってもらってるの。私の曲のサポーターがいるんだ。プランがあって、曲をダウンロードできるQRコードをそのプランで売ってるの。毎月の収入で70万弱くらいは入るかな」
風凜は驚きと尊敬の入り混じった表情で、七華を見つめた。
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